広報 あぐい
2006.10.01
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阿久比町短歌の会

 
最近のエステブームは良しとして心を磨くエステも欲しき 講師 岡本 育与
百年後の温暖化による未来図を異常梅雨にみるごとしとう 山崎 淳子
四方の海みなはらからと願う世になぜつづくのかテロと空爆が 山本きさ子
森の中流れる川の画かれて幼に読む本涼を運べり 渡辺百合子
菅笠の釣り人あまたの付知川梅雨明けセシヲ水面みなもにうつす 奥田 貞子
暑き日は暑さ受け入れ生きてゆく楽しき明日のくるを信じて 佐野 雄造
たおやかな百日紅枝円を描き真夏の午後の空気を揺らす 勝  暁子
左手で字を書くバスのガイドゐて我にも昔書きし思ひ出 竹内 清己
く人の黄泉よみの旅路に唱えよと写経一巻ひつぎに納む 大村寿美子
緑濃くマリモのように栗の実が夏空といううみに漂う 加藤かずみ
病院の待合室で顔馴染み声掛けてたら友人増えた 木村 久世
朝がたの涼しいうちにと畑え行けば草に露置くトマトも光る 竹内 久恵


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