知多半島で焼き物と言えば何を思い浮かべますか。この地方では常滑焼が全国的にも有名ですね。
その昔、阿久比でも焼き物を盛んに作っていたことを知っていますか。 昔から知多半島は良質な土が得られることや丘陵地が多かったこと(窯は緩やかな斜面を利用して焼かれました。)から中世(平安時代〜鎌倉時代)には、窯業地帯として全国的に有名でした。
大型の甕(かめ)や壺(つぼ)は製品として、遠くは青森や鹿児島まで船で運ばれました。
阿久比でも町内の丘陵地のいたる場所で中世古窯を確認し、調査をしてきました。出土品には山茶碗、山皿をはじめ、さまざまな押印模様のある甕や壺などが発掘されています。
中世の阿久比の人々は農業以外にも窯業を生業にして生活していたことが分かります。
約800年もの間、土の中に埋まっていた壺。現在の私たちに何か語りかけてくるような気がします。
☆中央公民館本館1階ロビーで開催
☆8月2日(水)〜8月16日(水)
□問い合わせ先 社会教育課 TEL (48)1111 (内262)