広報 あぐい
2006.08.01
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私たちの子孫がホタルを見て楽しめるように

 

本当に美しい自然にしか生存しないと言われるホタル。ホタルは自然環境のバロメーターとして重要な役割を果たしています。

ホタルが放つ光は、見るものに癒やしと安らぎを与えてくれます。今年も水田や川のほとりは、淡い優しい光で美しく彩られました。

町では、昭和58年から自然環境保護を推進するために「ホタル飛びかう住みよい環境づくり」を目指し、町内に生息しているヘイケボタルの発生状況や生態などの調査研究をしています。

今年もヘイケボタルの生息分布調査を、6月の下旬から小中学生をはじめ多くの皆さんの協力を得て行いました。(調査結果は次ページで掲載)

ホタルを身近に感じてもらうため、6月23日と24日の2日間、ふれあいの森ホタル養殖場で「ほたる観察会」を行いました。ホタルを通じて環境教育に取り組む東部小学校でも6月23日に「成虫観察会」が開かれました。両観察会には多くの参加者が集まりました。

ホタルの人工飼育への取り組みは、決して観察会に多くの人を集めることを目的に行っているのではありません。人工飼育は、ホタルを絶滅の危機から保護するために調査研究の一環として行っています。

ホタルはいつの時代も人々に愛されています。昔はどこにでもいたホタルを見るために、多くの人が観察会に足を運んでいます。ホタルを動物園でしか見ることができない絶滅危惧種の動物たちと同じようにしないために、私たちには何ができるでしょうか。

ゴミのポイ捨てをしないなど、ゴミを減らすことは誰にでもできることです。その誰にでもできることを常に心掛けることがホタル保護の第一歩です。

私たちの子孫が、さまざまな場所でホタルを見て楽しみ、神秘的な光に笑顔を浮かべる姿を思い、ホタルの保護、環境保護を皆さんといっしょに進めていくことが大切なことだと思います。


ほたる観察会で淡いホタルの光を楽しむ参加者   東部小学校「ホタルと出会う部屋」で観察をする親子

町のホタルを保護し、ホタル飛びかう住みよい環境づくりを呼びかける標語を募集しました。

皆さんの作品を紹介します。

(敬称略)

◇『自然ある 阿久比町が好き ホタルもぼくも』 崎 修平
◇『ホタルくん 今年も会えて うれしいよ』 崎 佳亮
◇『自然は、みんなのたから物 ホタルも、みんなのたから物』 榊原真太郎
◇『阿久比町 ホタルも人も 住みよいまち』 平田 瑞季
◇『守ろうよ ホタル飛びかう 阿久比町』 平田たま子
◇『ユートピア ホタルも一緒に 住める町』 竹内良太郎


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