広報 あぐい
2006.07.01
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環境を守る大切さをホタルから学びました

 

第18回「2006 ほたるサミットinまにわ」が6月12日に岡山県真庭市で開催されました。

ホタルの保護に取り組む全国10市町が集い、自然を見直しその保護に努め、ホタルを通じて生活環境の整備などを促進し、活力ある緑豊かなふるさとづくりを推進することを目的に、ホタル保護などに対する市町の取り組みについての発表や、意見交換の場として平成元年から参加市町の持ち回りで開催されています。

真庭市では一時期ホタルが絶滅寸前の危機になったそうです。農薬の使用を制限したり、河川の環境整備をするなど地域の住民がホタルの保護活動を行った結果、今では岡山県を代表するホタルの生息地となり、毎年多くのホタル観賞者が訪れています。「環境を守る大切さをホタルに教えてもらった」とホタル保護活動を進めてきた関係者は話していました。


共同宣言を読み上げる真庭市長

「ほたるフォーラム」にパネリストとして出席した竹内町長は、小中学生など町民参加でホタルの生息分布調査を行い、分布図を作成していることや、学校でのホタルを通じた環境教育、行政としての取り組みなどを報告しました。

最後に10市町長による共同宣言が発表され、サミットは閉幕しました。

次回は福岡県北九州市で開催されます。


2006ほたるサミットinまにわ

参加10市町

※市町村合併でほたるサミット参加市町の名称変更がありました。
○脱会市町…山梨県身延町(旧下部町)


共同宣言

ほたるサミットinまにわ

私たちの市・町は、豊かな水と緑に恵まれた自然の中で、先人のたゆまぬ努力と英知により郷土を発展させ現在に受け継がれています。今もそこに生息するホタルは、美しいふるさとの象徴として大切に保護されてきました。

初夏の夜、幻想的な光を放ちながら飛び交うホタルは、人々の心を和ませ、安らぎを与えてくれます。夏の風物詩「ホタル」と身近にふれあえ全国に誇れることは、このうえない喜びであります。

しかし、心より物の豊かさ、便利さを追い続けた社会の流れにより、水質汚濁や大気汚染など自然破壊が進み、ホタルの生息環境は悪化しつつあります。物から心の豊かさを求めて、社会のあり方や人間のあり方の見直しが強く望まれています。

人間と他の生き物が共生できる水辺や里山など身近な自然を甦らせ、後世に引き継いで行くことは、私たちに課せられた重大な責務ではないでしょうか。

ここに、ホタルの里づくりを推進する市・町の指導者が一堂に会し、自然環境を悠久に守る道を模索するために「ほたるサミットinまにわ」を開催し、つぎのことを確認しました。


1.産業、教育、文化など幅広い分野でホタルの生息地間の交流を深める「ほたるサミット」を開催します。

1.ホタルの住みよい環境づくりのため、合成洗剤の使用や農薬の散布を控えるとともに、下水道事業等を積極的に推進し、河川など水辺の浄化運動を展開します。

1.水と緑に恵まれた自然環境を生かし、ホタルの保護活動に努め、自然と共生できる地域づくりを推進します。

1.ホタルを通じて人々にふるさとへの郷愁をよみがえらせ、イベントなどを開催する中で地域間・世代間の交流を図ります。


以上、友愛と協調に基づいて、ここに宣言します。

平成18年6月12日



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