このプロジェクトでは5つの研究部会を設置し、それぞれ調査研究を進めています。各部会とも活動が始まって3カ月が過ぎようとしています。阿久比町の実態を把握し、良い点や課題が少しずつ明らかになり始めています。
各研究部会での調査研究内容・進捗状況について説明します。
8.研究部会
(1)幼児教育研究部会
- 1.調査研究内容
- ○ゼロ歳から6歳までの家庭における望ましい育児の在り方をそれぞれの年齢ごとに明らかにします。
- ○ゼロ歳から6歳までの保育園・幼稚園における生活習慣・学習習慣の在り方をそれぞれの年齢ごとに明らかにします。
- ○望ましい食育の在り方をそれぞれの年齢ごとに明らかにします。
- ○幼稚園・保育園と小学校のギャップの現状とその対策を明らかにします。
- 2.進捗状況
- ○次の内容について、幼稚園・保育園の保護者・保育士・教諭を対象に2月上旬にアンケート調査を行い、阿久比町の現状を把握しています。今後はその結果を分析し、生活習慣・学習習慣・食育研究部会と調整を図った上で、阿久比町すべての6歳になる幼児の望ましい姿を設定します。
-
アンケートの内容は次の通りです。
ア 育児の実態について
- 就寝時刻、起床時刻
- 朝食を中心とした食習慣の実態
- おむつ外し、衣服の着脱、整頓など子どもの自立に向けた保護者の意識
- あいさつ
- テレビを見たり、テレビゲームをやったりしている時間
- 友達とのかかわり
- 父親とのかかわり
- 読書習慣など
イ 園での実態(子どもの実態と保育士・教諭の指導の実態)
- 身辺自立
- マナー
- 遊び
- 小集団の活動
- 思いやりの心をはぐくむための指導
- 命の大切さを知らせる指導など
(2)生活習慣・学習習慣・食育研究部会
- 1.調査研究内容
- ○7歳から15歳までの家庭・学校それぞれにおける望ましい生活習慣・学習習慣の在り方についてそれぞれの年齢ごとに明らかにします。
- ○7歳から15歳までの家庭・学校それぞれにおける望ましい食育の在り方を明らかにします。
- ○小学校6年生と中学校1年生のギャップの現状とその対策を明らかにします。
- 2.進捗状況
- ○2月上旬に、町内の小学校2年・4年・6年の各1クラスの児童と保護者、中学校1年・2年の各2クラスの生徒と保護者を対象にアンケート調査を行いました。現在は、その集計を行っています。今後、その結果を分析し、阿久比町すべての15歳になる生徒の望ましい姿を設定します。
-
アンケートの内容は次の通りです。
ア 生活習慣について
- 起床時刻、就寝時刻、睡眠時間
- テレビ・ビデオ視聴時間
- テレビゲーム・パソコンをやっている時間
- 親子間のあいさつ、会話
- 手伝い
- 友人関係など
イ 学習習慣について
- 家庭での学習時間
- 読書時間
- 翌日の授業の用意
- 宿題への取り組み
- 家庭での学習の様子など
ウ 食育について
- 朝ごはん
- 偏食
- おやつ
- 家での食事の様子
- 外食
- 食生活面の配慮など
(3)教科研究部会
- 1.調査研究内容
- ○7歳から15歳までの国語・算数・数学におけるミニマムカリキュラム(全員に必ず定着させる学習内容)をそれぞれの年齢ごとに明らかにします。
- ○英語活動と教科英語について研究し、阿久比町の英語学習の在り方を明らかにします。
- ○幼稚園・保育園と小学校の教科指導の連携について研究します。
- ○指導形態(例えば教科担任制の導入年齢や少人数学級、少人数指導、習熟度別指導など)についても研究し、それぞれの年齢に応じた指導形態を明らかにします。
- 2.進捗状況
- ○3つの小部会を作り、調査研究を進めています。活動内容は次の通りです。
-
ア 教育課程一般小部会
- 国語のミニマムカリキュラムについての検討
- 各年齢における適切な指導形態の研究
- 英語学習の在り方に関する研究など
イ 算数・数学小部会
- 本年度4月に実施した学力テストの分析
- ミニマムカリキュラムの作成
- 各年齢における適切な指導形態の研究など
ウ 幼稚園・保育園小部会
- 小学校の教科指導につながる指導内容・指導形態の研究など
「道徳・健康教育部会」と「総合的な学習研究部会」については、次号でお知らせします。
|