広報 あぐい
2005.10.01
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中学生体験事業レポート

広島平和体験事業 〜私たちが広島で感じたこと〜

 

体験事業を終えた生徒たちは、原爆が投下された都市広島を見て思ったこと、感じたこと、平和への願いなどを全員が作文にまとめました。そのうちの1編を掲載します。


平和体験活動に参加して


1年2組 田中 智子

私たち1年生8人は、早川寿樹先生引率のもと、8月5日、6日の2日間にわたって広島で体験活動を行ってきました。

広島は、世界で初めて原子爆弾が投下されたまちです。今からちょうど60年前の1945年8月6日の午前8時15分に、たった1つの新型爆弾が、アメリカによって使用されました。

何の前ぶれもなく、現在の原爆ドームの上空付近で爆発し、その瞬間3,000度から4,000度の高熱と爆風のために、大きな被害を受けました。

私たちに話を聞かせてくださった芳野さんは、当時中学生で原爆の被害にあったそうです。家族を捜しにまちへ入ったところ、黒こげで死んでいる人、皮膚がただれて手の先からどろどろの皮膚が垂れ下がっている人などをたくさん見たそうです。また、どこをみても、死体だらけなので、空を見上げて食事をしたそうです。

広島平和記念資料館では、爆発の影響だけでなく、放射能の恐ろしさを知ることができました。ここでの見学は、私たちにとってショックなものばかりで、原爆の怖さ、戦争の恐ろしさを実感しました。ぜひ、みなさんもここを訪れて、平和について考えて欲しいです。

6日の平和記念式典では、ちょうど60年目ということで多くの人が参加されていました。お祈りをしている人、平和についてアピールしている人などが平和記念公園にたくさんいました。多くの人々が本当に世界平和を願っているんだなということが分かりました。

戦争や原爆を直接知らない私たちは、これからこれらのことを語り伝えていくことが大切だと思います。そして、絶対に戦争をおこしてはいけません。全世界にやさしい心の輪を広げていけたらと思っています。


平和記念公園


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