広報 あぐい
2005.10.01
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あぐいぶらり旅 〜川沿いを歩く〜

シリーズ 阿久比を歩く 13

 
知多半島道路の下を流れる阿久比川  
 

空高く、青く澄んだ秋空。1週間前の夏空とは全く様変わり。心地よい、さわやかな風が気持ちいい。前回歩いた所(白沢の信号付近)から阿久比川沿いを歩き始める。

川は静かに、緩やかに流れている。楽しそうにウォーキングをしている人たちとすれ違い、軽く会釈を交わす。

明日は中秋の名月。(今年は9月18日)土手にはススキの穂が風になびいている。夜になるとススキが月の光に照らされて、昼間とは違う別世界の光景が生まれる。草むらからは虫たちが、美しい音色を奏で、音楽会を始めることだろう。

古見堂橋で珍しいものを見つけた。橋のフェンスに南京錠が2カ所掛かっている。美浜町にある野間の灯台を囲むフェンスに、恋人たちが南京錠を掛けると永遠に幸せが続く“おまじない”があると聞く。阿久比でも恋人たちがこの場所でこっそりと錠を掛けたのだろうか。
(私が知らないだけで、隠れた名所なのかも。)

南下するにつれ川幅が広がる。鳥たちは水辺で羽を休めている。大きなコイは川の流れとは逆の方に上るようにして泳いでいく。

オアシス大橋をくぐり抜けたすぐ近くで、草の間から顔をのぞかせている彼岸花を見つけた。赤く立派な花だが、毎年この花を見ると楽しかった夏は終ってしまい秋が始まり、夏の思い出が少し遠いところへ行ってしまうような、物悲しい気持ちになる。(こんな感傷的な気分になるのは私だけだろうか。)

宮津橋まで歩いた。今日はここで終了。1時間ほど歩いたがほとんど汗もかかなかった。しかし、おなかは空いた。食欲の秋、何を食べてもおいしい季節。歩いた分しっかり食べて、次回のぶらり旅のために体力を付けようと思う。(中性脂肪が気になる今日このごろ。)


◆拡大図はこちら◆
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秋風になびくススキの穂



橋のフェンスに付けられた南京錠



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