広報 あぐい
2005.07.01
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阿久比町短歌の会

 
(し)岸なる川の岸辺を歩みきて戻れば気になる我が運命線 講師  岡本 育与
ようやくに吾が狭(さ)庭辺も色づきて桜花(はな)に負けじと海棠の咲く 大村寿美子
湿原のとんがり帽子の小人達風白く染むる水芭蕉の花 加藤かずみ
息子達のまったく違う体型に密かに想う足して二で割る 木村 久世
風吹けば散り行く桜のいさぎ良さ足とめ見上げる古木の下に 竹内 久恵
米あまる世になりたれど一粒に飢えのさもしさ今もなお持つ 田中 太平
ささめきて散りしく桜のうす紅に古刹の境内(には)はたけなわの春 長坂吉余子
ダイヤルし孫の声聞きさみしさを振り払えば元気湧き出す 新美 功子
今年また巡って来ました大好きな春です芽吹く私も芽吹く 橋立 智子
鏡中に母とも思うわれの居て微笑みかけきぬ今日の幸せ 桃井 昌子
老いぬれば朝の散歩は我がサロン往き交う人との雑談楽しき 山口  昇
夫が居て子供等が居て孫が居ていろんな友居て無きは才と金 山崎 淳子


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