2012.06.01
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★阿久比町短歌の会

国後は目の前なれど異国なり「四島を返せ」の看板ふぶく |
岡本 育与 |
ライオンが雪の景色にいる不思議旭山の冬味わい深し |
木村 久世 |
音もなく春の雨降る明け方に藪の内では雀さえずる |
山本きさ子 |
伊勢神宮大鳥居前にポーズとる九十五歳の証となして |
大村寿美子 |
仏壇を遠くに眺め手を合はすたらちねの母は文字だけとなり |
竹内 清己 |
八人の家族に加はるマー君は歌も上手なおしやべり人形 |
奥田 貞子 |
蓑虫の家は閉され風に揺れ啓蟄過ぎてまだ夢の中 |
加藤かずみ |
咲き遅れの乙女椿の三つ四つ日暮れの庭にひそと咲きつぐ |
勝 曉子 |
くよくよとする事勿れ時くれば白梅紅梅美しく咲く |
佐野 雄造 |
「もったいない」つい口走る八十路我れゴミ集積場の毛布見つめて |
山口 J |
朝夕の送り迎えも終りたり今日晴れやかに孫入学す |
渡辺百合子 |
さながらにするかしないか迷いつつ選んだ道の今を良しとす |
山崎 淳子 |
★阿久比川柳会作品

課題 「合格」「ほどほど」
さくら咲く朗報届き踊り出す |
早那恵 |
身の丈と心に思いほどほどに |
正 江 |
頑張った汗と涙でこの通知 |
みつば |
大食漢五臓六腑が嘆いてる |
螢 子 |
合格の裏に泣いてる不合格 |
ますみ |
ほどほどに沸かした酒で一人酔う |
利 夫 |
この辺で合格付けよ五十年 |
松 衛 |
玉の輿乗れずに来たが今が良い |
砂 絵 |
少子化で合格点も甘くなる |
穂多留 |
悪口がさかなの酒は後を引く |
寿美子 |
平均値で生きて肩凝りゼロにする |
滋 矩 |
