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2008.03.15
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★苗代句会作品集
 
スクラムのラガーの大地下(した)萌(も)ゆる 岡戸　隆明
箱鮨(はこずし)の色目(いろめ)ゆたかに日脚のぶ 新美　京子
東風(こち)を待つ売出し幟釣具店 加藤　吉朗
音読のやがて寝息に春炬燵(はるごたつ) 溝口スミ子
お隣へつづく下萌え路地ぐらし 北中　祥子
襁褓(むつき)とれ走り出す児に下萌ゆる 菅原ルリ子
下萌えの庭に菜屑の捨てどころ 浅利　和子
雪積みて仏飯のごと黄楊(つげ)まろし 都築　玲子
下萌えの馬場に蹄(ひづめ)の音軽く 赤津　千城
能面に光一閃(いっせん)春近し 前田　泰男
日当りのあまねく大地草青む 新美　弘子
雨垂(あまだ)れの間をおく音や春炬燵 深谷　　靖
神籬(ひもろぎ)に香りふくらむ梅日和 新美八枝子
草萌ゆる土手に憩ひの脚投げて 下内　信幸
東風受けて釣場所変へる舳先(へさき)かな 豊田　定男
わらぼつち品よく被(かぶ)り寒ぼたん 井本　庄一
東風吹くや合格通知握りしめ 大棟　峯子
東風に乗りゆったり回る鳶二つ 安井まこと


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