広報あぐい

2013.06.15


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阿久比川柳大会作品

課題「入る」「昭和」
青春だった 夜学のパンは半分こ 寿美子
離婚危機先ずは育メン仲間入り 小五味
改札口 はさみの音が弾んでた 砂 絵
志望校入るか否か運も有る 柚 子
残す物いくつも有るよ昭和には 正 江
長寿国 我が身その輪に足入れる みつば
座禅組み肩に痣して無我に入る 利 夫
栄誉賞昭和生まれの師弟愛 綾 子
入ろうかな でも入らない噂の輪 風 露
戦争はするな 昭和史確と読む ますみ
待っていた風を呑みこむ鯉のロ 美智子
カーナビを少し疑う昭和の目 螢 子
入口に戻れませんと書く冥土 松 衛
海ゆかば 老いた昭和のレクイエム  衛 
社長訓 栄養剤が入れてある 君 江
昭和の父 越えるチャンスは今でしょう 早那恵
誰にでも出来そうに書く入門書 正 司
昭和史は違っていると中と韓 穂多留
入り船が舫いあってる母の海 登茂子
平和憲法作り安堵の旨い酒 滋 矩

阿久比町短歌の会

これ以上頑張れと言う言葉さえ失いて立つ君の枕辺 岡本 育与
起床して「朝の目覚めよありがとう」今日もまみえし夫に挨拶 桃井 昌子
四月バカそれに気付かずぬ我を見て女孫は笑うコロコロわらう 加藤かずみ
歳重ね動きの鈍き昨日今日転ばぬ先の杖を頼りぬ 橋立 智子
好き嫌い多き孫らにしみじみと芋粥すすりし戦時を語る 山口  J
北国の雪害報ずるテレビ見てうらら知多路の春を分けたし 大村寿美子
いつの世もかはらぬ願ひはぼけ封じ地蔵のかうべ黒くひかりぬ 三留  享
如月の冷気を深く吸い込みてけなげに咲きて香る 竹内 久恵
母と来て走る子転ぶ子賑やかに名城公園春の花咲く 佐野 雄造
地の果てに来しかの様な淋しさを足摺岬に立ちて感じぬ 渡邊百合子
西空を茜に染めて陽は沈む今日という日を共に連れ去り 山本きさ子