受章の喜びを「このような章は、一人ではもらえるのものではありません。良き仲間に恵まれたこと、そしていろいろな方からのご支援、家族の協力があったからこそ。しかし、長年一つの仕事をやり遂げたことが認められ、うれしいです」としみじみと話される田中さん。自衛官として本職の航空機整備のほか、若手の指導、防衛省での勤務などさまざまな業務で活躍され、小牧基地で勤務を終えるまでの36年間、自衛官一筋で日本の安全を守るためにご尽力されました。

36年間を振り返り、田中さんは戦闘機の整備など、自衛官としての仕事にやりがいを感じる一方で、日々危険な空の安全を仲間とともに守るのは大変な重圧だったと話されました。「危険や重圧と向き合う日々でしたが、任務をともにする中で培った仲間との強い絆があったからこそ乗り越えられました」と当時を懐かしんでいらっしゃいました。

退職後、新たなステージで活躍されている田中さん。日々出会う人たちの新たな考えに触れ、刺激のある生活を送ってみえます。60歳を超えてもなお、凜とした振る舞いで、はきはきと話す田中さんは、その元気の源を「人付き合いの中から、日々受ける新たな刺激です」と笑顔で話されました。

昨年7月から建設が始まり、今年の1月に完成した阿久比中学校の新プールお披露目式が6月9日に行われました。町長は「町営プールを授業で使っていたため、移動時間の面や外からの目隠しの面で不便を掛けてきた。新プールの完成で移動距離の短縮と、外からの目隠しができ、阿久比の宝である子どもたちが、安全に安心してプールを利用できるようになった」とあいさつしました。式典後、参加者たちは新しい設備をゆっくりと見学しました。あいにくの雨で生徒たちの初泳ぎはお預けになりましたが、新プールで泳ぐことをとても楽しみにしているそうです。

新プールは水面積400平方メートルで水深が1.1メートル〜1.3メートル。25メートルコースを8つ取ることができます。付属棟には、更衣室や多目的トイレのほか、災害時にはプールの水を飲料水に変える浄水設備も設置し、災害時にも備えた造りとなっています。