広報あぐい

2014.02.01


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幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(154)〜

カナダでの体験を通して(海外家庭生活体験事業)

町では、海外での生活を通して国際的な視野を持った心豊かな人材を育成することを目的に、平成6年度から中学生海外家庭生活体験事業を行っています。19回目となる平成25年度は、カナダのバンクーバーで10人の生徒が8月13日(火)〜22日(木)の10日間、海外の家庭生活を体験しました。

現地での行動ですが、午前中は語学学校内での研修です。学校では「English only!」。初めは戸惑っていましたが3日目にはその環境にも慣れて、食事中も互いに英語で会話しようとする姿が見られました。研修の感想を尋ねると、「とても楽しかった」「難しい単語や知らない言葉は、私たちが分かるように何度も言い換えて説明してくれた」と言っていました。「次は上のレベルを学びに、5年後くらいにまたおいで。お金をためておくのよ」と語る校長先生の言葉を受け、女子生徒たちは「きっとまた来よう」と約束していました。

午後は毎日、さまざまなアクティビティに挑戦。バンクーバー市内を散策しながら駅でのチケットの使い方を教わったり、キャピラノ吊橋へ行き自然を満喫したり、博物館で実物を見て歴史を学んだり、グランビルアイランドで手作り食品店や雑貨店にトーテムポールの工房などを見たりしました。4日目の8月16日には、ウィスラーで一日研修を行いました。天気が良ければ暑いと聞いていたのですが、この日ウィスラーは残念ながら「曇り」そして「霧雨」で、上着が恋しくなりました。ゴンドラ下車後さらに上を目指す元気な人たちは、雪のゾーンまで到達していました。

カナダ滞在中に生徒たちは、ホストファミリー宅に7日間ホームステイしました。初日に硬い表情で帰宅して行った生徒も、ホストファミリーがどれほど優しかったか、どんな風に気遣いをしてくれたか、どんな料理を出してくれたかと、翌日から毎日うれしそうに報告してくれました。昼食時間には、ホストマザーに作ってもらったお弁当をお互いに少しずつ交換し、それぞれの味の違いを楽しんでいました。

カナダでの10日間で生徒たちは、人の優しさに助けられ、たくさんのことを学びました。『英会話は「勉強したことを暗唱する」のではなく、自分の気持ちを相手に伝え、相手の気持ちを受け取るもの』も、その一つでしょう。初日は「英文を言わなければ」と構えて、なかなか会話ができませんでしたが、「単語でもいい、伝えよう」と自分の気持ちを切り替えられてからは、周りの人と関わるのが楽しくなったそうです。

さらに、「異文化との触れ合い」を得ることもできました。通信技術の発達した現代はさまざまな情報を得る機会がありますが、自分の肌で感じたことは、その情報の何倍も生徒たちの心に響いたように思います。

帰国の日には、生徒たちから「帰りたくなーい」「ここに住むにはどうしたらいいですか?」という声がたくさんあがり、「もっと他の国にも行ってみたい」という声も聞かれました。彼らが将来成長し、国際人へと成長していく日が楽しみでなりません。


□問い合わせ先
学校教育課学校教育係 TEL (48)1111(内202)