広報あぐい

2013.12.01


広報あぐい トップ » トピックス(2)

町制60周年を迎えて

町制60周年記念式典

阿久比町長  竹内啓二 

天高く菊薫る秋の良き日に、町民の皆様が丹精を込めて育て上げた菊の大輪に囲まれた会場で、町制60周年記念式典を挙行できます喜びに感謝を申し上げます。

昭和28年1月1日に町制が施行されてから60年。人間で言えば長寿を祝う還暦の年を迎えることができました。このことはひとえに、関係者各位の皆様の格別なるご指導ご支援と、町民の皆様のご尽力の賜物と深く感謝申し上げます。

1,300年以上の歴史を持つ阿久比は、過去から現在、そして未来へ、先人の方々が守られた自然や伝統が知らず知らずのうちに日常生活の中に溶け込み、文化となり受け継がれ、今日の礎が築かれてきました。

60年の月日を顧みますと、決して順調に発展してきたわけではなく、幾度となく大災害に見舞われたことも決して忘れてはなりません。いかなる困難なときにも、夢や希望を捨てずにお互いを励まし合いながら、強い絆と郷土を愛してやまない一心で、難局を乗り越えてこられました。

町制施行当時13,374人でありました人口は今日、27,000人を超えました。近年、阿久比駅が特急停車駅に昇格したことにより、利便性が格段に向上し、宅地開発などの成功で、子育て世代を中心とした多くの皆様が移り住んでいます。人口増加率では愛知県下でも上位を占め、本町は新たなステージへと着実に歩みを進めています。

私に少しの間、夢を語らせていただく時間を、お許しいただきたいと思います。現在、平成27年秋の完成を目指し、役場新庁舎建設の計画を進めています。

現在の庁舎は、昭和34年3月に建設され、その後2度に渡り増築されたもので、築54年が経過しました。耐震性や設備の老朽化の問題など総合的に判断した結果、新庁舎建設に向けて取り組むことを決断いたしました。「町民の方が集いやすい阿久比町役場」を建設したいと思っています。

新庁舎建設のコンセプトは「町民が交流・参加できる多目的ホールを併設した複合型庁舎」とし、「安全・安心で利用しやすい防災拠点となる庁舎」で「環境に配慮した効率的・経済的な庁舎」とするものです。町民の役に立つ場の「役場」を建設します。

2年後には新庁舎が完成しているものと思いますが、肝心なことは、地域社会の発展と、住民福祉の増進のための施策が、新しい庁舎から発信できるのかということです。そのためには、町民の目線に立った町づくりが肝要であり、皆様とともに創り上げていく「協働のまちづくり」を進めるとともに、職員の資質の向上に努めていかねばならないと思います。

平成32年までを見据えた第5次阿久比町総合計画では「みどりと共生する快適生活空間・あぐい」をキャッチフレーズに、「阿久比らしさ」を最大限に活かしたまちづくりの創造を目指しています。町制60周年を迎えた今、記念テーマの「きらめく未来へつなぐ阿久比の心」を、次世代に受け継いでいかなければなりません。これからも安全で、安心して暮らせる安定した、夢と希望にあふれるきらめく未来の阿久比町のまちづくりに邁進していく所存です。どうか町民の皆様の温かいご指導とご支援を重ねてお願い申し上げます。

(町制60周年記念式典式辞より一部抜粋)

子どもたちによる
「阿久比讃歌」の合唱

式典には大村秀章
愛知県知事も列席