広報あぐい

2013.11.15


広報あぐい トップ » その他

狂俳英比会

十月の巻
折コイウ ここかしこ色づき初めし薄紅葉 加藤 荘吉
折コイウ 恋歌はいろは紅葉も唄われし 桜井 龍夫
木の実 山の恵みの季を拾う 竹内良太郎
木の実 ブローチ作り胸飾る 住ノ江雅子
恋の歌 燃える想いを口ずさむ 山内 和子
恋の歌 三十一文字に愛込める 竹内真一郎
高齢社会 心ゆくまで趣味に生く 長谷川瑞一
高齢社会 地域貢献 技生かす 北村久美子
困ったな 出かけるときに客が来る 南 比左子
古都の月 千年の盛衰を照らす 前野 定三
古都の月 昔も今も変りなし 大橋 龍男
交番 暮らし安心支えてる 竹内 邦彦
高僧 気品あふれる講話聴く 大村 浩嗣
ごみ屋敷 強制撤去したくなる 稲葉 景久
転ばぬ先の杖 筋トレも脳トレもやる 鈴木 和恵

阿久比川柳会句会作品

課題「薄(すすき)」「待つ」
待合室いつもの顔を見る安堵 砂 絵
酷暑抜けやっと薄へ辿り着く 君 江
診察で待つ身の辛さ医者知らず 利 夫
いい人を演じていますすすきの穂 螢 子
合格を毎日待っているポスト 柚 子
まだ屋根に薄はとうに希少価値 小五味
待つ訳でないが又来る誕生日 松 衛
夫婦めおとみちここまで来たね古すすき 正 江
川柳を読んでつぶそう待ち時間 風 露
振り向いてくれた時には枯れ尾花 穂多留
晩成の子と信じても待ちぼうけ みつば
薄の道 今夜も一人月連れて 寿美子
お迎えを待つ間履いてる赤い靴 ますみ
定年を待っていたのに持て余す 早那恵
懸命に生きて悔いなし枯れ尾花 滋 矩