広報あぐい

2013.07.15


広報あぐい トップ » その他

阿久比川柳会句会作品

課題「母」「映える」
宅配便と一緒に届く母の愛 早那恵
少しでも見映え気にする服選び 風 露
ロングヘア束ねてママは母になる 穂多留
モノクロでも映えます君の生きざまは 螢 子
母性愛 我が身捨てても子を守る 利 夫
ホタルいか 闇夜浜辺で自己主張 砂 絵
節くれた小さき母の手忘れまい ますみ
プリズムに輝く夢は今もある 寿美子
今までも今でも母は守り神 柚 子
代掻きの濁り収まり月映える みつば
家中で増やし続けた母の皺 松 衛
ライバルのグラデーションに目眩する 君 江
代り映えするかしないか化粧する 小五味
困った時そっと差し出す母の傘 正 江
元気よく生き光らせる余生旅 滋 矩

苗代句会五月作品

しづくまで緑に見ゆる若葉雨 岡戸 隆明
クイーンの名付きし紅薔薇ばら買い惑ふ 溝ロスミ子
沢蟹を取る少年や富士暮るる 下内のぶゆき
この仕事合っているかも花は葉に 安井まこと
昏睡の母へ真っ赤なカーネーション 北中 祥子
母の日や娘は唯一の母の友 菅原ルリ子
校歌碑のかげり解きゆく新樹光 新美 京子
この地より征きし兵あり若葉風 赤津 千城
浮雲にかける五月の夢梯子 前田 泰男
にわか雨やみて明るき柿若葉 深谷  靖
新茶淹れ独り暮らしに憂さ少し 豊田 定男
初夏の朝木曽の御岳晴れわたり 井本 庄一
青色が涼を呼びけり生花展 名倉 英二
老ひてなほ心ときめく白牡丹 森  禎史
旅人にまだ明けやらぬ蜆舟 相澤あき子