広報あぐい

2012.08.01


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毎年ホタルと出会えるために

〜ホタル特集〜





ふれあいの森「ほたる観察会」


東部小学校「ホタル成虫観察会」


ほたるポスター作品展

初夏の訪れを告げるかのように淡い光を放ちながら飛ぶホタル。今年も美しい光の舞いはご覧になりましたか。

ホタルは古くから人間と共生し、淡い光で見るものの心を癒し、愛されてきた生き物です。そのホタルも人間の生活が便利になるにつれ、どんどんその姿を消していきました。

ホタルをはじめ、見掛ける姿が減っている生き物は、環境の変化に敏感です。さまざまな生き物が重なり合うことで自然環境は維持されています。豊かな自然環境に生息するホタルは“環境のバロメーター”といえます。

阿久比町では昭和58年から「ホタル飛びかう住みよい環境づくり」を目指し、町内に生息しているヘイケボタルの発生状況や生態などの調査研究を行っています。今年もヘイケボタルの生息分布調査を、6月の下旬から小中学生をはじめ多くの皆さんの協力を得て行いました。

6月22日と23日には、ふれあいの森ホタル養殖場を夜間開放して「ほたる観察会」を開きました。2日間で約2,100人の方が訪れ、専門員が説明する中、淡い光を放ちながら美しく乱舞するホタルに見入っていました。また、6月26日に東部小学校で行われた「ホタル成虫観察会」には、約700人の来場者がありました。

さらに、ふれあいの森体育室では6月9日から24日までの期間に「ほたるポスター作品展」を行いました。ホタル保護を啓発するポスターを、小中学校の児童・生徒から募集し、その中から選ばれた優秀作品115点を展示しました。(こちらのページに最優秀作品1点と優秀作品10点を紹介)

ホタルだけでなく生き物全般にいえることですが、多様性を保全するためには、普段からの行動が大切です。ゴミのポイ捨てをしない、川を汚さないなど…。小さなことですが、一人一人が続けていけばホタルを守り、自然環境を守ることにつながります。

ホタルが減少する一方で、ホタルが飛び交う情景に対する人々の思いは、強くなっているようです。ホタルを一度見てみたいという問い合わせが、今年も多く寄せられました。これからも、町全体で保護活動に取り組み、幻想的なホタルの光を後世に残していきたいと思います。