広報あぐい

2011.03.01


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阿久比町短歌の会

筆いっぱい墨を含ませ力込め「夢」を書きにし 青春の日は 岡本 育与
寒椿かんつばきの花びら散らせし雨上り薄墨色の雲流れゆく 勝  曉子
十五夜の月を仰いでうさぎ見て星のロマンス 七夕の夜半 山本きさ子
何やかや取り扮れてか遅くなり二日の後の柚子湯に浸る 竹内 清己
アジア一の国際都市の唐国を抜きたる日本は今抜かれたり 奥田 貞子
極月ごくげつの晦日の夜の病室に解けし三筋のわだかまりの糸 三留  享
積み上げし数多あまたの書類仕分けつつ一人の時間我がお正月 山崎 順子
雲間より星の瞬き除夜の鐘静かに響きて心洗わる 渡辺百合子
石橋の真ん中歩けば穴があり我が人生は面白さに満つ 木村 久世
亡き母に習ひし妻の「おせち」をぱしみじみ味はふ母を偲びて 山ロ  J
寒椿蝋梅ろうばいの枝渡りゆくうぐいすコルリ 元日の朝 桃井 昌子
あな嬉し今年も出来た餅奉行若き集い杵をふり上ぐ 大村寿美子

阿久比川柳会作品

課題「カレンダー」「押す」
短い日長い日も有るカレンダー 松 衛
パソコンキー押して社会の窓開ける 佐那恵
カレンダーに予定記して忘れてる 正 江
押し花が色鮮やかに想い寄せ 利 夫
カレンダーにひばりの生きている実家 よ し
強引さに押されて落ちる恋の海 ますみ
カレンダー晦日に変えて春を待つ 大 作
ドラマ秘め年の初めのカレンダー 登美子
押し花を見つけ昔の日が戻る 砂 絵
迎える年にどんな絵を描くカレンダー 季 節
押しくらまんじゅう子供の項の平和な日 寿美子
カレンダーの花丸マーク踊ってる 螢 子
離婚印一つに消える夫婦の絵 穂多留
休日ないカレンダー持つ趣味多彩 みつば
押し通した自論の果ての火のドラマ 滋 矩