広報あぐい

2011.01.01


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新年のごあいさつ

阿久比町議会議長  三留 享 

新年明けましておめでとうございます。

輝かしい新春を町民の皆さまとともに迎えることができ、まことにうれしく存じます。

日頃は町議会運営に格別のご理解とご協力を賜り、議員一同厚く感謝申し上げます。

さて、昨年のわが国を振り返りますと、歴史的交代を果たした新政権が、内政、外交両面にわたって混迷し、内外の信頼をいちじるしく失墜しております。国民の間からは、このままでは国が溶解するとの懸念すら言われています。

有効な政策を打てぬままに経済は低迷し、産業の空洞化や一段の雇用悪化は、就職氷河期の再来となり、若者の前途を暗いものとしています。また、十分な検討もないまま打ち出した公約は、財源の裏づけのないことが明らかとなり、国民に大きな失望さえ与えております。

国外に目を転じますと、日米同盟の弱体化を見て取った韓国や中国、ロシアの近隣諸国が、わが国の領土や領海の侵犯をあらわにしておりますし、朝鮮半島では南北両国が一触即発状態になるなど、まことに憂慮される事態となっており、改めてわが国のあり方を考え直さねばならない事態となっています。

幸いわが国には、敗戦後の焼け野原からの驚異的な復活や、1970年代の石油危機を克服して世界最強の経済を作り上げた見事な復元力があります。急激なグローバリズムや少子高齢社会の進展、デフレ継続などの諸環境は先進国共通のものであります。わが国には多くの分野で世界最先端の性能や品質を実現する、優れた技術があります。また、第2のジャポニズムともいうべき世界に浸透する文化、文明力もあります。真に国政を担える政党や人材が集まれば、必ず世界の最先端に復元する力があると信じています。

さて、昨年末、第3期の竹内啓二町政がスタートしました。2期までの実績に加え、新たな政策も数多く約束されています。安定財源の確保等、いくつかの懸念材料はありますが、将来にわたる町民の生活向上に向けてがんばっていただきたいものと思っています。

わが国の地方自治は法律によって「二元代表制」を採用し、どちらも住民から選ばれた首長(知事や市区町村長)と、それぞれの議会が互いに切磋琢磨して運営することが定められています。そして首長には議案や予算の提出と執行する権限を、議会にはそれを承否認し、または修正する権限が与えられています。これは健全な自治体運営ができるよう、民主主義の永い歴史の中から生み出された知恵だと思います。

政治形態が地方分権からさらに地域主権へと志向されている現在、住民に直結し、住民を代表する議会の使命と責任はきわめて重いものと考えています。阿久比町の持つ地域特性を生かしつつ、心の豊かさと日々の暮らしに喜びを実感し、さらに未来に向けて元気が出る町づくりを目指して、議員一同鋭意努力してゆく所存であります。町民の皆さまの更なるご支援ご協力をお願いする次第であります。

最後になりましたが、町民の皆さまにとりまして、健やかで、すばらしい1年になりますようお祈り申し上げまして、新年のごあいさつといたします。