2011.01.01
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「『
2011年の干支は「卯」。卯年にちなみ、ウサギと縁の深い、卯之山地区の「
—天台宗開祖伝教大師最澄は、全国行脚の際、阿久比の地に立ち寄り、下ノ池のほとりにさしかかる。その時、池の中央から金色の光が立ち昇り、どこからともなく現れた白ウサギが光めがけて飛び込み、一寸七分(約5cm)の阿弥陀仏を口にくわえて大師の前に運んできた。その出来事を聞いた都の帝は大変喜び、勅願寺を建立し、「
天台宗の長安寺は現在の弘誓院の前身で、
「面白いものを見せてあげますからこちらへどうぞ」と老住職に声を掛けられ、古い瓦が集められた場所に案内される。
瓦は、安永4(1775)年に建立されたとされる、旧本堂の屋根に取り付けられていた“鬼瓦”と“鳥衾(とりぶすま)”。鬼瓦の上部に1本飛び出した
「巴の部分が取れてしまっていますが、これが鳥衾です。珍しい動物が瓦に付いているでしょ。何だと思います?」老住職が私と友人に問い掛ける。「もしかしてウサギですか?」。
次号に続く。
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