広報あぐい

2010.10.01


広報あぐい トップ » その他

阿久比町短歌の会

怪獣の疲れて死ねば早すぎると起され再び戦わさるる 岡本 育与
仏前にともせしみあかし手風てかぜにて「ではネ」と消せば遺影ゆらぎぬ 長坂吉余子
国会の「鳩」に変わりて「菅」の立つ政局多難くと治めよ 大村寿美子
忘れられぬ知覧の桜沖縄のひめゆりの花若人の華 山本きさ子
することの無さは淋し梅雨つゆごもり普段使はぬ漢字を習ふ 竹内 清子
透明な水の張られし田の面に影を落してサギの行き 勝  曉子としこ
聞くだけで不快感高まる不快指数久しく聞かず梅雨つゆ静かなり 奥田 貞子
しとしとの梅雨つゆとは違い近項はゲリラ豪雨で被害甚大 山崎 淳子
雨粒が幾何学模様の蜘妹くもの糸に付きて朝日に輝きており 橋立 智子
空襲にて殉職の友の慰霊祭参列者老いて中止となりたり 山口  J
遍路びとの心をいやす仏たち母との対峙たいじ天へと通ず 木村 久世
蒸し暑き梅雨つゆ一時いっときリフレッシュ アピタへ出かけ買物楽しむ 桃井 昌子

狂俳英比会

盆踊りの巻

折オトリ 踊りの輪十重に二十重にリズムよく 加藤 荘吉
折オトリ 大空にトキ舞い降りる理想郷 北村久美子
盆踊り 阿久比音頭で輸をつくる 竹内良太郎
盆踊り 老いも若さも輪に入る 山内 和子
リップサービス お付き合い上手に暮らす 竹内三代治
リップサービス 夫婦の仲もうまくゆく 住ノ江雅子
清々しい 打ち水をして客を待つ 大村 浩嗣
世直し 急げばどこか歪み出る 南 比左子
世直し 民が清めの票を積む 長谷川端一
知らぬが仏 吾関せずと世を渡る 大橋 龍男
計画 給与に合ったローン組む 竹内真一郎
計画 余生悔いなく過ごすため 竹内 邦彦