広報 あぐい
2009.09.01
バックナンバーHOMEPDF版 ダウンロードページへ

阿久比谷虫供養

 

まちの誇れる伝統行事

知多の虫供養行事(愛知県指定無形民俗文化財)

今年は坂部地区で開催されます。

日時      9月23日(祝) 午前8時〜午後4時
場所   坂部八幡神社
 

阿久比谷虫供養スケジュール

午前8時      開始
午後0時30分   囃子奉納
午後1時   百万遍念仏開始
午後3時10分   囃子奉納
午後4時   終了

阿久比谷虫供養の歴史

虫供養むしくようは米作りや野菜作りで犠牲になった田畑の虫を供養するために念仏ねんぶつを行ったことが始まりとされ、融通念仏ゆうずうねんぶつの始祖良忍上人りょうにんしょうにん(1072年〜1132年)により広められ平安時代終わりころから阿久比でも行われるようになった民俗信仰行事です。

現在、阿久比谷虫供養は町内13地区の持ち回りで当番を受け持ち、当番地区では前年の虫供養で引継ぎを受けてから寒干かんぼしや土用干どようぼしなどの数々の行事を1年かけて行い、虫供養当日を迎えます。

供養当日は大道場と8つの小屋が設けられ、町指定文化財の12幅の掛け軸などを飾り、導師どうしの先導で同行衆どうぎょうしゅうによる念仏が唱和されます。また、会場内に建てられた大塔婆おおとうばの下の砂山を小さな子どもに踏ませると「かんの虫封むしふうじ」になると伝えられています。

永い歴史を持ち、戦乱に巻き込まれて中断しても、根強く先人たちの力でよみがえった「虫供養」は、まちの誇れる伝統行事です。



<<前ページへ ▲目次ページへ 次のページへ>>