最近では、若い女性で自分の体型や体重に不満を感じ、自分の意志で、食事制限をして体重を減らそうとするダイエットを行うという話をよく耳にします。社会全般が、若い女性はスリムがよい、やせなければならないという思い込みを持たせているように思われます。
ダイエットが進みすぎると目標体重になっても満足できず、さらにやせる努力を続けてしまうことがよくあります。その結果、標準体重の-20%以上の「やせ」が3カ月以上続くと、無月経などの症状が表れてきます。
本人は明るく、自分の目標体重になれた達成感さえ持つようになり、周囲がやせすぎを指摘しても、強い反発を示します。
親は、まず子どもの行動を否定せずに、子どもが今、何を考え、何を望んでいるのかを、じっくり聞いてあげることが大切です。その上で、やせるためのダイエットをしていると、それをきっかけに拒食症とか過食症のような心身症になってしまう場合が多々あることを親子で話し合いましょう。
この年ごろの子どもが多少のダイエット(総カロリー1,600Kcalくらいまで落とすこと)をすることを認めつつ、親は栄養のバランスを考えてあげるようにかかわっていくことが大事です。
生理が止まったということですので、将来の不妊の心配のことなどを話題にして、専門医(児童精神科)への受診を勧めてください。 |