広報 あぐい
2009.06.15
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阿久比町短歌の会

 
迷いつつ躇いつつの一日を夢に消したき 夜具をかき上ぐ 勝  暁子
何時の日か花咲く野辺に立つあらむ生きる楽しさ忘れぬ内は 佐野 雄造
大根が背のびして立つ野菜畑青い肩出し大空見上ぐ 竹内 久恵
残る日を夢うつつにて卆寿とや冬野漂うはぐれ蝶一つ 田中 太平
ねがわくは介護保険にご縁なく生を終へたし跳びはね歩く 長坂吉余子
いろいろと人生相談した人が逝ってしまって心に穴あく 新美 功子
観桜会花より団子と酒盛りをせしメンバーの一人逝きたり 橋立 智子
満開の桜の下で農をする先祖の会話聞こゆる様な 桃井 昌子
イチローの一打によりて優勝す不況を打破するスターは出ないか 山口  昇
厨より蕗味噌の香ただよい来忘れた舌が思い出す春 山本きさ子
古稀とゆう区切りの齢を迎えたり新たなページ生きてゆかなん 渡邊百合子
わが脳の萎縮速度の速みしか記憶の箱より零るる多し 岡本 育与


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