広報 あぐい
2008.08.01
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ホタル飛びかう豊かな自然を守ります

〜ホタル特集〜

 


光を放つヘイケボタル


ほたるポスター作品展
(ふれあいの森)

東部小学校
「ホタルワールド」の夜間開放

ホタルの淡い光は見るものに癒しと安らぎを与えてくれます。

ふれあいの森ホタル養殖場で、6月20日と21日の2日間「ほたる観察会」を行いました。悪天候にもかかわらず約1,500人の来場がありました。

6月27日には、東部小学校で「ホタルワールド」の夜間開放が行われ、約700人の来場がありました。

どちらにも多数の参加があり、町民の皆さんのホタルへの関心の高さが感じられます。

町では、昭和58年から自然環境保護を推進するために「ホタル飛びかう住みよい環境づくり」を目指し、町内に生息しているヘイケボタルの発生状況や生態などの調査研究を行っています。

ホタルは自然環境のバロメーターとして重要な役割を果たしています。

今年も生息分布調査を、6月下旬から小中学生をはじめ多くの皆さんの協力を得て行いました。(調査結果はこちらに掲載)

今年は、昨年より多くの地域でホタルが発見されました。

全国各地のホタルの名所では観光資源として、ホタル保護を行っていますが、町のホタルへの取り組みは、自然環境保護の推進が目的です。

平成22年10月、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10(コップテン))が名古屋で開催されます。これは地球上の多様な生き物を守るため、世界約190の国と地域が集まって開催される国際会議です。生物多様性の保全と言われても、一見私たちと関係が薄いと感じるかもしれませんが、日々の暮らしの中でできることはたくさんあります。

ホタルの淡い光に触れた時、ホタルの貴重さや命の大切さを考えさせられ、自然環境保護の大切さを痛感します。町の宝物であるホタルを守るため、「ゴミのポイ捨てをしない」、「川を汚さない」など、普段の心掛けが大切です。自然を大切にしようと思うことがCOP10の示す「自然の恵みに感謝しよう」、「身近な自然を大切にしよう」、「環境にやさしい生活をしよう」という保全のための行動そのものです。

環境を良くするのも悪くするのも人間です。いつの時代にも人に愛されているホタルを、誰もが守ろうと思う気持ちから、自然を愛する心の和が広がります。

地域環境の浄化を進め、見ると心が優しくなれるホタルと共に、命の大切さ、自然と人間の共生の大切さを後世に伝えていくことが我々の使命です。



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