広報 あぐい
2008.05.15
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花かつみ園 一般公開 6月4日(水)〜18日(水)

□問い合わせ先  社会教育課 TEL (48)1111(内262)

“幻の花” 花かつみが初夏を告げます


【花かつみ園案内図】
 

保存会の皆さんによる活動(2月25日撮影)

草木地区にある花かつみ園で、保存会の皆さんにより大切に保護されている「花かつみ」の一般公開が始まります。

〈 をみなえし さき沢(佐紀澤)に生ふる 花勝見 かつても知らぬ (こい)もするかも 〉

万葉集に、中臣郎女(なかとみのいらつめ)大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌があります。後に松尾芭蕉が『奥の細道』に記したように「花かつみ」は探し求めても見つからない幻の花といわれてきました。

阿久比町ではアヤメ科の多年草で6 月上旬から中旬にかけて鮮やかな紫色の花を咲かせる野花菖蒲(ノハナショウブ)のことを「花かつみ」と呼んでいます。

室町時代に伯耆(ほうき)の国(今の鳥取県)から草木の下芳池に移植されたと伝えられ、桶狭間の合戦の際には、徳川家康の生母於大の方が家康の武運長久を願い、坂部城で「花かつみ」の「勝つ」という名前に思いを込め、仏前に捧げたという伝説も残っています。

大正時代には、絶滅してしまったとも言われましたが、昭和になって草木の俳人竹内丁子が自生の1株を発見し、地元の人々によって密かに保護されてきました。

昭和62年には、「花かつみ保存会」が結成され、同年「花かつみ園」が開園して以来、保存会の皆さんの努力で、毎年少しずつその数を増やしています。

□一般公開の期間
6月4日(水)から18日(水)まで午前9時から午後4時まで
□和太鼓かつみの披露(雨天中止)
6月15日(日)午前11時からと午後2時からの2回
□早朝公開(写真撮影など)
6月14日(土)・15日(日)午前6時から
*開花状況などにより、公開期間、行事内容を変更する場合があります。
期間中、短歌・俳句・狂俳などの作品を募集します。
園内のボックスに投函してください。
□問い合わせ先
社会教育課 TEL (48)1111(内262)


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