広報 あぐい
2007.12.15
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阿久比町短歌の会

 
父母の背な流すごと墓石を洗えば伝い来月日の重さ 講師 岡本 育与
追いもせず追われもせずにベダル漕ぐ晩年の風によりそい走る 加藤かずみ
携帯を忘れて出れば落ち着かず必需品となりしを思う 木村 久世
盂蘭盆会(うらぼんえ)迎え火高く(ほむら)立ち帰り来ませり 亡き人しのぶ 竹内 久恵
野辺のみち青く匂へば思ほゆる亡妻(つま)と競ひし草笛の音 田中 太平
お湯呑の小さなみどりの海の中茶柱一つ立ち泳ぎする 長坂吉余子
暑くても休んでおれぬ時期が来て種まき収穫めざすこの頃 新美 功子
知多地区の五市五町の交流会運も味方し入賞「バンザイ」 橋立 智子
居る場所に見えねば互いに探しゐる五十余年の愛の道程(みちのり) 桃井 昌子
勝利校の校歌流るる甲子園敗れし選手の涙(さや)けし 山口  昇
朝一番天気予報を見てがっくり雨マーク消え猛暑が続く 山崎 淳子
忘れたくても忘れられない事がある戦地帰りの兄は語らぬ 山本きさ子


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