広報 あぐい
2007.07.01
バックナンバーHOMEPDF版 ダウンロードページへ

ホタル養殖の目標

 

町ホタル専門員  若山 志玄


養殖場のセリ

今年度の目標の1つ目は「ホタルを頂点とする食物連鎖を養殖場内だけで完成すること」です。ホタルの成虫は歌にあるように水をなめるだけです。その前の(さなぎ)の時は変態をするのみです。成虫と蛹のエネルギーの源はすべて幼虫の10カ月の間にどん欲に食べた「モノアラガイ・カワニナ・タニシなど」の貝です。この貝は植物などを食べます。今までの実験で、水槽の貝のエサとしては、パセリが1番好きなようです。2番目はレタスです。自然界での淡水の貝の食料は、()や枯葉などですが、養殖場では水質が悪化するために使えません。今は水生植物のセリを栽培しています。何が良いか模索中です。

5月21日の新聞に「自然界で43年ぶり・コウノトリのひな誕生」とあり、コウノトリの親とひなが野生で自立して生活していくには、「湿地の確保・無農薬農法などの環境整備に課題」とありました。阿久比町では「ホタル分布図」が自然環境の保全の尺度だと言えると思います。

5月には、終齢になった幼虫を養殖場へ放流しましたが、自然界のホタルの増殖のためには、次の(1)〜(6)の条件を満たす水辺に11月ごろに放流するのが理想です。そして「ホタル分布図」が緑色いっぱいに塗られると素晴らしいです。

(1) エサとなる淡水の貝が生息・繁殖している。
(2) 良好な水質である(洗剤や農薬に汚染されていない)。
(3) 溶存酸素が十分ある。
(4) 産卵できるコケ(植物)がある。
(5) 中州や土堤(蛹になる場所)がある。
(6) 人工照明がない。(橙や赤の光は無害)

以上のように自然が豊かでホタルの放流に適した場所は、人にも優しく住み良い環境だと思います。こんな水辺に幼虫を放流するためには、1万匹以上の幼虫を養殖することが必要条件です。幼虫1万匹が2つ目の目標です。

公民館だより

 

キッズダンスクラブ


5月〜10月の土曜日に小学1年生〜6年生25人がチアダンスに挑戦しています。

今は「チア」の精神、ダンスの心得から始まり、基礎レッスン、基本動作を覚えています。

初めて経験する子どもが多く、うまくいかないときもありますが、楽しく踊っています。

これから曲に合せて振り付けやフォーメーションの練習をします。がんばります。

 
 

あぐいタイボキッズ 第1回活動
「廃油から地球にやさしいエコ石けんを作ろう!」



材料をかき混ぜる子どもたち
 

完成したエコ石けん

土曜・日曜日にさまざまな体験活動やボランティア活動を行う、あぐいタイボキッズクラブ。今年度は「環境」「自然」「エコ」を活動の柱に1年間を通して活動していきます。

第1回目は5月26日、あぐいくらしの会の皆さんを講師に迎え、家庭などでいらなくなった廃油から川を汚さない地球にやさしいエコ石けんを作りました。材料をよくかき混ぜて、1週間ほどねかせると固形のエコ石けんができました。


※タイボとは
体験活動・ボランティア活動の略です


<<前ページへ ▲目次ページへ 次のページへ>>