瑞宝双光章 竹内 利さん(79歳)
「“人にだまされることがあっても、自分が人をだますことをしない”を生涯のモットーとしてきました。我慢強く私を支えてくれた妻と家族に感謝したい」と受章を喜ぶ竹内さん。危険性の高い業務に精励した方に対する叙勲の「危険業務従事者叙勲」も併せて受章されました。
国のため社会のために尽くす仕事に就きたいと昭和25年10月から昭和警察署に勤務して以来、昭和59年3月春日井警察署長を最後に勇退されるまでの33年6カ月、警察官として愛知県民のために尽力されました。
警察官時代の思い出として、昭和42年半田警察署交通課長の時、同僚の巡査が殉職された事件を挙げ「全職員で事件捜査に当たったことがとても大変でした。長久手町で警官が銃弾に倒れてしまいました。後輩を亡くした悲しみはあの時と同じくらいです」と犯罪を憎む気持ちは、現役を離れた今も変わりません。
「普段は妻と2人で畑仕事をしてのんびり過ごしています。たまに旅行をするのが一番の楽しみです。仕事ばかりで苦労や迷惑を掛けてきた分、これからは妻に出来るだけ優しい言葉を掛けるようにしたいです」と照れながら話していました。 |