広報 あぐい
2006.01.01
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新年のごあいさつ  阿久比町長 竹内啓二

 

新年明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

日ごろより、阿久比町政に対しましてご協力とご理解をいただき誠にありがとうございます。

さて、昨年は2月に中部国際空港が開港し、知多半島が中部圏の国際的な玄関としての役割を担うこととなりました。また、愛知万博も開催され「元気な愛知」として牽引車となって日本をリードし、経済も景気回復の兆しが見え始めました。阿久比町では空港効果もあり町内の道路整備も順調に進み、運送会社の進出が決まるなど交通の利便性を生かしたまちづくりが進んでいます。

文化面では万博期間中、「あいち山車・からくり総揃え」に町内4台の山車も会場を飾り、フレンドシップ事業として、ソロモン諸島のケマケザ首相を本町にお招きし文化交流を深め、「阿久比の日」では文化協会のご協力のもとで町民の多くの方に参加していただきました。ステージにはモリゾー、キッコロと並んで阿久比町のマスコットアグピーが掲げられ、かわいらしさが好評でした。

産業まつりでは商工会青年部による「ギネスブックに挑戦 世界一のおむすびアート」で、阿久比米による巨大なアグピーが浮かび上がり全国に紹介されました。これからもかわいがっていただきたく思います。

健康面では未就学児童の医療費を無料化にするなど子育て支援に取り組み、スポーツ村ではトレーニング室をオープンし、多くの方がご自身の健康管理に役立てておられます。

防災・防犯では、耐震事業を進める一方、地域での自主防災会の充実を図る支援を続けています。防災マップも年末に完成し、各戸配布をしました。いざという時に備えて日ごろから活用してください。また、長年の願いであった半田警察署阿久比交番移転が阿久比駅前に決まり、現在建設中です。今後、この場所を防犯の拠点とし阿久比町の治安向上に努めていきたく思います。

このように町民の安全を守るべく努力をしているものの、近ごろの社会での出来事は不安な事件が多く発生しています。耐震強度偽装事件、アスベスト使用による健康被害、児童の虐待、フェロシルトなどの産業廃棄物による土壌汚染などです。本町でもアスベスト除去工事を行い、土壌汚染防止の条例も定め環境安全対策を行っています。「他人に迷惑をかけない」このあたり前の行いができないために後になって悔やむことになるのです。私たちはモラルをもって生活したいものです。

話は変わりますが、先日町内の先人の方のご縁で小泉総理にお会いすることができました。帰りに「無信不立」と書かれた直筆の色紙をいただきました。「信なくば立たず」と読みます。出自を調べたところ論語の中の言葉で本来は「民無信不立」とあります。

子貢の「政治の安定にもっとも大切なものは何か」との問いかけに孔子が「民との信頼関係である」と答えた言葉です。国政にあっても町政にあってもこのとおりであると思います。

現在、阿久比町では行政改革に取り組んでいますが、受益者負担を求めるなど苦しい選択を強いられています。改革の目的は財政面だけであってはなりません。「なんでも改革」「なんでも官から民へ」だけでもいけません。「民にできても官がしなければならない」こともあります。ここに行政が行なわなければならない大切な役割があるものと思います。改革が目指すものは「町民の幸せ」しかありません。そのための改革です。この目的のために町民と行政が強い絆で結ばれて行政改革に取り組まなくてはなりません。まさに、「民、信なくば立たず」であります。

本年も、町民の皆様と共に「安全で安心して暮らせる安定したまちづくり」に邁進していきますので、より一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

終わりに、皆様方のご健勝とご繁栄を心からお祈りいたしまして新年のご挨拶といたします。



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