小説家を夢見てきた在日朝鮮人の「私」が、老境に至って追想する情熱と 矜(ほこ)り、そして挫折。「在日」であることの歳月を真摯に見つめて、「日本」に生きることの実相を浮彫りにする、4つの小説。
ダニエルはいつも心に浮かぶままに絵を描いている。踊るコウノトリ、おしゃれをしたキツネ・・・。ところがダニエルのお父さんには、その絵が理解できなかった。お互いを思いやる心を描いた、小さな家族の物語。