広報 あぐい
2005.11.15
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あぐいぶらり旅 〜川沿いを歩く〜

シリーズ 阿久比を歩く 16

 
楪(ゆずりは)池
 

今回は前田川沿いをぶらり旅に出かけることにした。天気はくもり。暑くも寒くもなく、歩くにはちょうどいい気候。張り切って出かけた。

いつものように地図で川の始流を探し、楪(ゆずりは)池から旅を始める。

スタート地点から川沿いには、セイタカアワダチソウが勢いよく伸び、川の流れが見えないくらいになっている。群生はしばらく続き、矢高橋でようやく川の流れが見え出した。

知多半島道路をくぐりぬけると、民家が見えてくる。北側前方には屋根の色から見て旧家が多く、古い町並みが続いている。

スズメが稲刈りの終わった田んぼで落穂を拾い、カラスが色づく柿の実を突っついている。のどかな風景が、普段のせわしい生活を忘れさせ、どこか落ち着いた気分にさせてくれる。夕方、太陽が沈みかけ西の空が夕焼けで真っ赤に染まるころ、眺める情景は、きっと素敵に映ることだろう。

高岡南橋の付近で自転車の練習をしている親子に出会う。自転車の補助輪が取れて道路へ出る前に、車の通りが少ないこの場所で練習をしているのだと思う。父親が娘に優しい声を掛けながら、乗り方を教えている姿は実にほほ笑ましい。

親子に軽く会釈をする。「こんにちは」と気持の良いあいさつが返ってくる。ぶらり旅をして一番うれしい瞬間。(本当はぶらり旅をしている人ですかと、話しかけられたい。まだまだマイナーな私たち。)

県道に出ると車の通る音が聞こえ、つい先程までの静かな世界と一変する。大型店舗の横を通り阿久比川と合流する地点まで来た。東の方向を眺めると小高い丘の木々の葉が少し色付いて見えた。

次回につづく。


◆拡大図はこちら◆
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ぶらり歩いた前田川堤防



川の流れが見え出した矢高橋



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