広報 あぐい
2005.10.01
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安全で住みよいまちづくり 防災への意識改革(23)

□問い合わせ先  防災交通課(内208)

30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率

文部科学省・地震調査研究推進本部地震調査委員会から公表された「地震動予測地図」

図は今年3月に公表された「地震動予測地図」です。この地方が今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は最高ランクの26パーセント以上と表記されました。

「震度6弱以上」と「確率26パーセント以上」とはどういう意味を持つのでしょうか。


○「震度6弱以上」とは

震度6弱以上とはどのような揺れでしょうか

  • 人が立っていることが困難。
  • 固定していない重い家具の多くが移動、転倒。
  • 開かなくなるドアが多い。
  • かなりの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損、散乱。
  • ライフラインの供給が停止。
  • 地割れ・山崩れなどの発生。

このように人的、物的にも甚大な被害が予想されます。


○「確率26パーセント以上」とは

ほかの危険との確率を比べてみましょう。

今後30年で遭遇する確率

  1. 交通事故で死亡 0.2%
  2. 大雨で罹災 0.5%
  3. 火災で罹災 1.9%
  4. 空き巣被害に遭遇 3.4%
  5. ガンで死亡 6.8%
  6. 交通事故で負傷 24%

この結果、交通事故に遭い負傷するよりも高い確率となります。また、海溝型地震の今後30年発生確率では、東海地震(M8程度)86パーセント、東南海地震(M8.1前後)60パーセントのように高い数値が示されています。


○身近な「防災井戸端会議」を

この発表された資料は、防災対策の緊急度を判断する基礎資料になります。家庭で、友人同士で、近所で“防災”の話題を盛り込んだ身近な「防災井戸端会議」を通じた意識啓発から始まることが大切です。

家族の負傷を少しでも減らす「家具の転倒防止」や家族の安全のための「家屋の耐震診断・耐震改修」を実施することは必ず減災につながります。

防災交通課では、趣味のサークルや近所の集まりなど少人数の集いにも、「出張防災講座」を行います。気軽に問い合わせてください。



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