先月号で、がんは死亡原因の第1位を占めていることを紹介しました。がんになる原因はさまざまありますが、その3分の1は食事だと言われています。がんを防ぐにはどんな食生活をすればよいのでしょうか。 “バランスよく食べる”ことが基本になります。発がん性物質は、多くの食品の中に含まれています。いろいろな食品をまんべんなく食べることが大切です。特定の食品ばかりとる偏った食事をしていると、発がんの危険性が高くなります。1日30食品を目安に食べましょう。 30食品といっても、肉や魚などの同じ栄養素のものに偏ってはいけません。乳製品や緑黄色野菜、果物、炭水化物などバランスよく食べましょう。 野菜をしっかり食べることも大切です。野菜は、がんを防ぐ成分を数多く含むとてもパワフルな食品です。野菜に含まれる食物繊維は、腸内にたまった発がん物質を吸着して、便と一緒に排出する働きがあります。なかでも、緑黄色野菜の効果が大きいと言われています。毎日たくさんの野菜を取るように心がけましょう。 イワシやサバなど背の青い魚や海草類、キノコ類もがんを予防する食品と言われています。 がんの予防では食生活が大切な位置を占めていますが、食生活だけに気を付けるのではなく、運動や休養など、ほかのライフスタイルの改善と並行して行いましょう。