広報 あぐい
2005.04.15
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町長所信表明

「調和の中で豊かに実るまち阿久比」の実現を目指して

3月3日に行われた平成17年阿久比町議会第1回定例会の冒頭で、
竹内啓二町長は、平成17年度の町長所信表明を述べました。(抜粋)

 我が国経済は、国の構造改革が進められる中で、民間需要主導により景気回復の裾野を広げ、長期停滞を脱却しつつあります。しかしながら地域ごとの回復動向にばらつきがあり、中小企業の状況は依然として緩やかなデフレ状況のもと、厳しい状況にあることから、その克服への取り組みが重要な政策課題となっています。

 こうしたことから、行財政を取り巻く環境は、国・地方とも極めて厳しい状況にあり、政府は、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004」を昨年6月に閣議決定し、「官から民へ」、「国から地方へ」といったこれまでの改革について、より本格的な取り組みを行い、平成17年度18年度を「重点強化期間」と位置づけ、新たな成長に向けた基盤強化を打ち出しました。

 また、「地方にできることは地方で」の原則のもと、補助金改革、税源移譲、さらに地方交付税について「自立支援型」の改革を目指して平成十六年度から18年度にわたり「三位一体の改革」が推進されることから、地方財政環境は一段と厳しさを増してくるものと思われます。

 厳しい財政状況のもとで、平成17年度の本町の一般会計予算は昨年度と比較するとマイナス4.3(95.7)パーセントの66億600万円を計上しましたが、昨年度の69億円の予算には町民税減税補てん債の借り替え予算5億2930万円が計上されていたため、実質予算の比較をすると昨年度比は3.7(103.7)パーセント増の予算規模となりました。

 平成17年度予算は、このほど策定しました第三次行政改革大綱に沿った初年度の予算で、義務的経費・経常的経費が確実に増加していく中で、これまで以上に徹底した節減合理化に努めながら、町発展のための社会資本の整備、総合的な福祉施策の充実、快適に暮らせる環境づくりなど、「調和の中で豊かに実るまち阿久比」の実現を目指し、次のとおり重点施策を定め、予算編成をしました。

1つ目は、魅力ある顔と丈夫な骨格をもったまちづくり
2つ目は、快適な暮らしのできるまちづくり
3つ目は、やすらぎと安心した暮らしを支えられるまちづくり
4つ目は、活力を生み出すまちづくり
5つ目は、誰もが生き生きと活躍できるまちづくり
6つ目は、計画的で高度な住民サービスを提供できるまちづくり

 以上6項目の重点施策をもとに、均衡ある発展と住民福祉向上に全力を挙げることができるように編成したものです。

 平成17年度の各会計予算は、一般会計66億600万円、国民健康保険特別会計で19億4712万3千円、老人保健特別会計で16億335万6千円、土地取得特別会計で7129万円、下水道事業特別会計で8億3362万2千円、介護保険特別会計は11億489万3千円、水道事業会計は支出ベースで7億5825万3千円を計上しました。これらの予算の総額は129億2453万7千円となり、前年度対比は100.8パーセント、1億314万3千円の増額予算です。

 地方自治体は多様化・拡大化する住民ニーズを適確に把握しながら、これまで以上に徹底した節減合理化を図り、効率的な行財政運営に努める使命があると認識いたしています。

 今後、地方行政は、地方分権や市町村合併といった大きな流れの中に置かれていることを改めて認識し、議員各位のご指導とご理解をいただき、住民の皆さまと協働しながら、阿久比町の発展のために最善を尽くして山積する課題に一生懸命に取り組んでいく所存です。

 限られた財源のもとで阿久比町が目指すまちづくりを進めることは、決して容易なことではありません。どうか、議員各位ならびに住民の皆さまの温かいご支援・ご協力を心からお願い申し上げます。



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