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2021.01.01·15


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新年のごあいさつ 阿久比町長 竹内啓二

新年明けましておめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、清々しい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。また、日頃より阿久比町政に対しましてご理解とご協力をいただき深く感謝申し上げます。

まず、新型コロナウイルス感染症に罹患された方とご家族および関係者の皆さまにお見舞い申し上げると同時に、亡くなられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、昼夜を問わず医療の最前線で患者さまの治療に尽力されている医療従事者の皆さまに深く感謝申し上げます。

昨年はまさに新型コロナウイルスが世界に吹き荒れた1年だったと言えます。3月11日に世界保健機関(WHO)によって新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック宣言がされてから、日本でも感染者が急増し、4月16日には「緊急事態宣言」が全国へ発出されるなど感染拡大防止策がとられました。第一波、第二波を乗り越え、一旦は落ち着きを見せたものの、再び到来した第三波によって過去最多の新規感染者数を記録し、予断を許さない状況が続いています。

阿久比町においても、緊急事態宣言の発出を受け、町民の皆さまの生命や健康を守るために施設の休館やイベントの中止、小中学校の休業など感染拡大防止策のほか、皆さまの生活をサポートする多種多様な支援策を行ってまいりました。11月30日には、新型コロナウイルスの感染拡大を町一丸となって防止し、不当な差別的取扱いなどを禁止する「阿久比町新型コロナウイルス感染症に関する安心まちづくり条例」を施行し、町民の皆さまが安心して生活できるよう、できる限りの施策を進めています。

私は今回の新型コロナウイルスのパンデミックによって、日常当たり前と感じていたことを問い直す契機を与えられたと思っています。社会は人と人との交わりの中で成り立っていますが、今日では人との交流も制限され、マスクなしでは外出すらできない状態です。今の時点で感染症の拡大を抑え込むには、私たちが望む自由を制限しなければならなくなりました。

加えて、目に見えないウイルスに感染する恐怖、特効薬がない恐怖、いつ終息するか分からない恐怖、そして身近に忍び寄る自分ではどうしようもできない死の恐怖など「制限と恐怖」の中での忍耐という、最大のストレスを抱えることとなりました。

今年の題字は「忍の一字」といたしました。「何かをやり遂げるためには、困難があっても耐え忍ぶことが必要である」という意味です。新型コロナウイルスは、私たちの自由を制限し、死の恐怖というストレスと付き合いながら生活することを余儀なくしています。ワクチンが広く普及し、安心して暮らせるその日まで、今は耐え忍ぶことが私たちに求められているのだと考えます。

今年から世界も社会も個人の生活様式も大きく変わってくることでしょう。

長く続くコロナ禍の状況だからこそ、どんなことがあろうとも町民一人一人が希望を持ち、互いを思いやり、明るい未来を思うことが大切だと思います。

本町も引き続き町民の皆さまの生命や生活を守ることを最優先に感染防止に全力を尽くします。一刻も早く明るい普通の生活を取り戻せるよう、皆さまの意識の高さとご協力のもとに、阿久比町全体が一致団結して感染拡大を防いでいきましょう。

皆さまのご健康を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。