2016.06.15
広報あぐい トップ » オアシススケッチ(1)
4年に一度のスポーツの祭典である五輪が、今年の8月にブラジルのリオデジャネイロで行われ、各種目で熱い試合が繰り広げられます。その“リオ五輪”に男子サッカー競技の審判員(主審)として、佐藤隆治さんが出場することが決まりました。男子サッカー競技の審判員(主審)にはアジアから3人が選ばれ、日本では佐藤さん一人という快挙です。五輪の審判員(主審)に選ばれた感想や本番に向けての抱負などを聞きました。
特別、五輪行きを狙っていたわけではないので、驚いたというのが正直な感想です。「毎試合、自分のベストを尽くす」という信念をもって審判をしているので、そのことが認められたのかなと思うと、素直にうれしいです。
大学までは選手一筋。選手からすれば、審判員は文句を言われるだけなので、どちらかといえば嫌でした。そんな審判員という仕事に、まさか自分が就くなんて想像もしませんでした。
転機は2002年の日韓ワールドカップ後。同大会で主審を務めた上川徹さんの講演後、帰り道でばったり会った上川さんと交わした会話が心に響き、審判員としてピッチに立ちたいと強く思うようになりました。
舞台はどこであれ、やることは変わりません。審判をできるのは多くて2試合ですが、今までの海外経験をいかし、1試合1試合ベストを尽くしてきます。世界のサッカーを肌で感じ、世界各国から集まってくる審判員との交流を通し、多くのことを吸収して自分のレフェリングの幅を広げたいです。
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インタビューにもハキハキと答え、時折見せる笑顔がすてきな佐藤さん。「今回の五輪出場をきっかけに、サッカーの審判員という仕事がもっと皆さんに認知してもらえたらうれしい。今後、選手育成と同様に審判員の育成にも力が注がれるようになってほしい」と審判員のこれからについても語ってくれました。五輪で繰り広げられる熱い試合を冷静にコントロールする姿に、あこがれを抱く子どもたちが、きっと出てくるのではないでしょうか。 五輪の男子サッカー日本代表の試合はもちろん、今回は審判員として、活躍する佐藤さんにも注目してください。普段の五輪とは違った視点で、競技を楽しめると思います。 |
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