2015.12.15
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★阿久比川柳大会作品

課題「家族」「オアシス」「さすが」「すっきり」「大」
家族ってそんなもんだね青い空 |
高柳 閑雲 |
虹を描くこころの隅にある家族 |
島津 敏子 |
計算をしない家族でよく笑う |
住田勢津子 |
血族の生きる証しのように泣く |
島津 敏子 |
あのときの家族写真が力です |
柴田比呂志 |
オアシスに秘密の花が咲いている |
住田勢津子 |
オアシスを探し求める夢女 |
岡戸 君江 |
月淡く浴衣眩しい露天風呂 |
伊藤 和子 |
オアシスでひとり海鳴り聴いている |
高木みち子 |
究極はオアシスなのかケアハウス |
島津 敏子 |
頂点も奈落も知った腕の冴え |
早川 節子 |
崖っ縁黙って俺についてこい |
草野 稔 |
指先に夢の花咲く飴細工 |
橋本 悟郎 |
控え目に生きていますとカスミ草 |
土佐 昌子 |
真相へさすがにグーの音も出ない |
小林ふく子 |
過去を捨て今日から僕の新ページ |
木村 英昭 |
存分に吠えたすっきり歯を磨く |
岡戸 君江 |
ホスピスへ伸びる動線すっきりと |
伊賀 武久 |
病葉がやっとトンネル抜けました |
早川 節子 |
しがらみを解いて私の自由席 |
佐々木孝子 |
大切にしすぎて錆びた宝物 |
小林ふく子 |
大海に出たくて雑魚の平泳ぎ |
山形寿美子 |
大それた事を言い出す妻の乱 |
高田 玄理 |
野心抱き桃は大河をこころざす |
早川 節子 |
はみ出した絵筆の先にある自信 |
水野奈江子 |
★苗代句会

十一月作品
行きずりに一揖交す紅葉坂 |
岡戸 隆明 |
束の間の日だまり求め冬の蝶 |
安井まこと |
武士の墓並ぶ聖地に紅葉映ゆ |
下内のぶゆき |
小流れに沿いて石蕗花映えし |
豊田 定男 |
木の葉舟瀬につまづきて漂へり |
北中 祥子 |
内観というふ語をふいと落葉坂 |
新美 京子 |
友の忌や彼の日のごとく雪蛍 |
溝ロスミ子 |
四阿の日だまりぬくし小春かな |
赤津 千城 |
芒ゆれ少しふくらむ園の景 |
深谷 靖 |
柿落ちて赤き実一つ空に映へ |
井本 庄一 |
昼暗き墓地にやはらか枯落葉 |
名倉 英二 |
色淡くどこか寂しげ冬桜 |
森 禎史 |
さざんかや花の雫と共に落つ |
桑山 福郎 |
小春日や亀首傾けて長考す |
新美 英紀 |
★狂俳英比会

十一月の巻
折ツマノ |
辻地蔵真冬の風に軒はなし |
竹内眞一郎 |
折ツマノ |
鶴が二羽舞い降り祝うノーベル賞 |
北村久美子 |
立冬 |
朝の庭凛と静まる |
南 比左子 |
立冬 |
峠の茶屋の店閉まる |
竹内 邦彦 |
妻の願い |
笑顔笑顔で孫を抱く |
深見 利満 |
妻の願い |
ペット見る目で私見て |
住ノ江雅子 |
ツイッター |
独り言世界を駆ける |
大村 浩嗣 |
ツイッター |
反響を呼び世が動く |
鈴木 和恵 |
つるつる |
蝿もすべると影で言う |
前野 定三 |
つるつる |
落語のしぐさうどん食う |
稲葉 景久 |
吊り橋 |
瀬戸内海を一跨ぐ |
竹内良太郎 |
吊り橋 |
山里の生活支う |
長谷川瑞一 |
次の一手 |
固唾をのんで観戦す |
加藤 荘吉 |
積ん読 |
買って満足山となる |
山内 和子 |
積ん読 |
晴れが続いて暇がない |
桜井 龍夫 |
鶴の恩返し |
身を削り感謝表す |
園部 敬子 |
