2011.04.01
広報あぐい トップ » トピックス(1)
★苗代句会作品集

文机の硯にうすく春の塵 |
岡戸 隆明 |
うつすらとピアノの上の春の塵 |
赤津 千城 |
膝の辺に鶯餅の色こぼす |
新美 弘子 |
姫街道鶯餅を手土産に |
豊田 定男 |
鶯餅母の唇拭ひやる |
北中 祥子 |
自画像のゴッホの纏ふ春埃 |
菅原ルリ子 |
雛の間の帯戸に残る指のあと |
新美 京子 |
吊しある六瓢箪に春埃 |
浅利 和子 |
うぐいす餅女ばかりの税談義 |
溝ロスミ子 |
春塵や閉ざすことなき埴輪の眼 |
前田 泰男 |
春塵を流して雨後の菜のみどり |
深谷 靖 |
読みさしの句集の上に春の塵 |
新美八枝子 |
春塵の農衣を払い鍬納む |
下内のぶゆき |
春慶に鶯餅の色香愛ず |
井本 庄一 |
懐紙染む鶯餅の青黄粉 |
安井まこと |
春塵や梅花の如き猫の跡 |
森 禎治 |
黄塵のモノクロにせし昼の景 |
名倉 英二 |
★阿久比川柳会作品

課題「挨拶」「ますます」
老いてなお向学心はますますと |
みつば |
お地蔵さまにもご無沙汰詫びる里の道 |
よ し |
我が川柳ますます迷句脳固く |
砂 絵 |
挨拶で今日の運勢決まったね |
正 江 |
作句するますます楽し日本語は |
寿美子 |
パイパイを覚えてもみじ手の可愛い |
松 衛 |
褒められてますます家事に励む夫 |
ますみ |
年頭の挨拶交わし 夢交わし |
利 夫 |
挨拶を交わせば春が近くなる |
早那恵 |
与党不和益々元気野党席 |
穂多留 |
ますますの政治改革民は待つ |
季 節 |
高みへとますます磨く芸の道 |
登美子 |
年追うごとにDNAが判を押す |
螢 子 |
さよならは言わないでおく友の通夜 |
滋 矩 |
