◆ほたるサミット参加6市町◆
○和歌山県「紀の川市」
○岡山県「真庭市」
○福岡県「北九州市」
○山口県「下関市」
○滋賀県「米原市」
○愛知県「阿久比町」 |
環境問題や生物多様性の保全に対する意識が日々高まっている一方で、地球温暖化や、人間による開発や乱獲、外来種の持ち込みなどにより、世界中で数多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しています。
古くから人間と共生してきたホタルは、環境の変化に敏感なため、自然環境のバロメーターとして貴重な役割を果たしています。ホタルの淡い光は、私たちに心の安らぎを与えてくれるだけでなく、その環境が安全であることまで教えてくれます。
豊かな自然が残る環境に住みながらも、自然を見つめることが少なくなっている今日、ホタルの保護を通じて、自然環境を悠久に守る道を模索するため、「日本一のほたるの里」を目指す市町の代表者が一堂に会し、活力ある緑豊かなふるさとづくりを考える交流の場として「ほたるサミットあぐい'10」を開催します。
「ほたるサミットあぐい'10」にはホタルの保護活動に取り組む全国六市町が参加します。市町の取り組みの発表や、意見交換の場として、平成元年から参加市町の持ち回りで開催され、今回で22回目となります。
サミットは、今年10月に愛知・名古屋で開かれる、生物多様性条約第十回締約国会議支援実行委員会から認定を受けた、「COP10パートナーシップ事業」です。ホタル保護は、COP10の理念につながります。阿久比町で開催されるサミットから、多様な生物の保全推進を“全世界”に発信していきます。
阿久比町での取り組み

幼虫を校内の養殖場の水路に
放流する東部小児童
「ホタル飛びかう住みよい環境づくり」を目指し、町内に生息しているヘイケボタルの発生状況調査や生態などの調査研究を行っています。調査研究施設として、「ふれあいの森」にホタル養殖場を設置し、ホタル専門員による人工飼育や、エサとなる巻貝類の養殖も行っています。
小中学校では、ホタルを通じた環境教育に取り組み、中でも東部小学校では、ヘイケボタルの人工飼育を行い、子どもたちが毎日の飼育を通して環境保護の大切さを勉強しています。 |