身近な生き物と人間の共生を確認
ホタルの保護を通じて、活力ある緑豊かなふるさとづくりを考える「第21回2009ほたるサミットin米原」が6月6日、滋賀県米原市で開かれ、阿久比町長らが参加してホタル保護の取り組みなどを紹介しました。
来年は阿久比町で

来年の開催地引き継ぎの
あいさつをする町長
サミットにはホタルの保護活動に取り組む全国六市町(滋賀県米原市、和歌山県紀の川市、岡山県真庭市、山口県下関市、福岡県北九州市、愛知県阿久比町)が参加しました。市町の取り組みの発表や、意見交換の場として、平成元年から参加市町の持ち回りで開催されています。
今回のサミット開催地、米原市の「天野川ゲンジボタル」は、1952年から国の特別天然記念物に指定されています。
かつては乱獲や伊勢湾台風、川の汚染などによって一時絶滅の危機に陥りました。しかし、地元住民や行政などによるまちぐるみの本格的な保護活動を行った結果、今では市内各所でホタルが舞う光景を見ることができるようになりました。米原市の全域を保護地域に指定した「蛍保護条例」では、ホタルはもちろん、えさとなるカワニナも捕獲してはいけないと定められています。
「水・緑・光あふれる都市づくり」をテーマに行われた「ほたるフォーラム」で竹内町長は、今年から町民こぞってホタルを見に行く期間「ホタルと一緒に自然を守らナイト」を設けたこと、小学校でホタルを通じて環境教育を実践していることなどの取り組みを紹介しました。
最後にサミット参加市町から「『人とホタルの共存共生』の大切さを後世に伝えていきます」などの共同宣言が発表され、今後も“身近な生き物と人間の共生”を求めていくことを確認しました。
次回のサミット開催地が阿久比町に決まりました。来年10月には名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されます。「ほたるサミット」はCOP10の理念に通じるものがあります。来年のサミットではCOP10成功を盛り上げることも合わせて、阿久比町からホタルの保護活動を通して、多様な生物の保全推進を“全世界”に発信していきます。 |