| 草木地区にある花かつみ園で、保存会の皆さんにより大切に保護されている「花かつみ」の一般公開が始まります。 〈をみなえし 咲く沢(佐紀澤)に生ふる 花かつみ かつても知らぬ 戀もするかも〉 万葉集に、中臣郎女が大伴家持に贈った歌があります。後に松尾芭蕉が『奥の細道』に記したように「花かつみ」は捜し求めても見つからない幻の花といわれてきました。 阿久比町ではアヤメ科の多年草で6月上旬から中旬にかけて鮮やかな紫色の花を咲かせる野花菖蒲(ノハナショウブ)のことを「花かつみ」と呼んでいます。 室町時代に伯耆の国(今の鳥取県)から草木の下芳池に移植されたと伝えられ、桶狭間の合戦の際には、徳川家康の生母於大の方が家康の武運長久を願い、坂部城で「花かつみ」の「勝つ」という名前に思いを込め、仏前に捧げたという伝説も残っています。 大正時代には、絶滅してしまったとも言われましたが昭和になって草木の俳人竹内丁子が自生の1株を発見し、地元の人々によって密かに保護されてきました。 昭和62年には、「花かつみ保存会」が結成され、同年「花かつみ園」が開園して以来、保存会の皆さんの努力で、毎年人々を魅了する花を咲かせています。 
              □一般公開の期間6月4日(木)から18日(木)まで午前9時から午後4時まで
□和太鼓かつみの披露(雨天中止)6月14日(日)午前11時からと午後2時からの2回
□早朝公開(写真撮影など)6月13日(土)・14日(日)午前6時から*開花状況などにより、公開期間、行事内容を変更する場合があります。
 
                  
                    | 期間中、短歌・俳句・狂俳などの作品を募集します。 園内のボックスに投函してください。
 | □問い合わせ先社会教育課 TEL (48)1111(内262) 
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