瑞宝双光章 纐纈信子さん(74歳)
昭和54年10月に法務大臣から委嘱を受けて保護司となり、現在もその仕事を続ける纐纈さん。「長くボランティアとして続けた活動が認められました。私に光を当ててもらえたことは、とても光栄なことです。お世話になった人に感謝の気持ちでいっぱいです。このような素晴らしい叙勲をいただけるとは思ってもみませんでした」と喜びの気持ちを話してくれました。
「罪を犯した人と信頼関係を築き、指導よりも誘導という形で皆さんに接してきました」と保護司の活動を振り返りながら、「社会に出て更生してくれた人が訪ねてきてくれたり、手紙をもらったりするときが一番うれしいです」と満面の笑顔。
小学校の教員に始まり、塾やピアノの先生をするなど、纐纈さんは生活の中で「人と接すること、人を育てること」にずっと携わってきました。現在も保護司の活動のほかにも、仲間と一緒にボランティアで老人ホームへ慰問に出掛け、音楽会に参加するなど、常に人と接することを忘れません。
「〈罪を憎んで 人を憎まず〉世話好きなんですよね。元気で健康なうちは、いろいろな場所に出掛け皆さんのお世話を続けていきたいと思います」と最後に話された力強い言葉がとても印象的でした。 |