広報 あぐい
2008.06.01
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おめでとうございます

 

今春の叙勲で纐纈信子さん(坂部)が瑞宝双光章を、褒章で青木安夫さん(高岡)が黄綬褒章を受章されました。2人に喜びの声を聞きました。

瑞宝双光章 纐纈信子さん(74歳)

昭和54年10月に法務大臣から委嘱を受けて保護司となり、現在もその仕事を続ける纐纈さん。「長くボランティアとして続けた活動が認められました。私に光を当ててもらえたことは、とても光栄なことです。お世話になった人に感謝の気持ちでいっぱいです。このような素晴らしい叙勲をいただけるとは思ってもみませんでした」と喜びの気持ちを話してくれました。

「罪を犯した人と信頼関係を築き、指導よりも誘導という形で皆さんに接してきました」と保護司の活動を振り返りながら、「社会に出て更生してくれた人が訪ねてきてくれたり、手紙をもらったりするときが一番うれしいです」と満面の笑顔。

小学校の教員に始まり、塾やピアノの先生をするなど、纐纈さんは生活の中で「人と接すること、人を育てること」にずっと携わってきました。現在も保護司の活動のほかにも、仲間と一緒にボランティアで老人ホームへ慰問に出掛け、音楽会に参加するなど、常に人と接することを忘れません。

「〈罪を憎んで 人を憎まず〉世話好きなんですよね。元気で健康なうちは、いろいろな場所に出掛け皆さんのお世話を続けていきたいと思います」と最後に話された力強い言葉がとても印象的でした。

黄綬褒章 青木安夫さん(78歳)

「土地改良事業は1人で出来るものではありません。阿久比南部土地改良区の基盤整備を進めることができたのも、196人の地権者や多くの方の協力のおかげです。皆さんに感謝します」と話す青木さん。昭和22年3月に高校を卒業後から農業に従事。町の農業委員や阿久比土地改良区総代を歴任するなど農業者と行政のパイプ役を果たし、地域農業の発展に尽力されました。

農業の機械化を推進し、農業生産の近代化や効率化を図るため「県営ほ場整備事業」に着目。事業の実施には土地改良区設立が必要と考え、発起人の1人となり愛知県への陳情や地権者などの同意を得るために昼夜を問わず奔走。その結果、平成元年阿久比南部土地改良区が設立され、県営ほ場整備事業阿久比南部地区の土地改良事業がスタート。青木さんは、平成3年3月から阿久比南部土地改良区理事長を務め、優良農地の創設や農業生産の増大に努めました。

〈和の大地 ここに拓く〉大字矢高地内の土地改良記念碑に記されています。「皆さんと和をもって、今日までいろいろなことが続けられました。南部小学校5年生の児童に米作りを教えていますが、私たちが築き上げてきた田んぼで、子どもたちの笑顔があふれることに何よりも喜びを感じます。これからも農業で何か地域に恩返しができればと思います」と話す青木さんから、農業振興に掛ける熱い思いが伝わってきました。



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