広報 あぐい
2007.10.01
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広島で学んだことをみんなに伝えます

中学生体験事業レポート

 

広島平和体験事業に参加した生徒たちは、原爆被災都市広島を訪れ、感じたことや平和への願いを作文にまとめました。そのうちの1編を掲載します。


広島で行っていた戦争・原爆に関する平和運動

1年1組  勝田 萌

事前に調べたことで分かったのは、広島市長が核兵器をなくすために、核兵器の恐ろしさを全世界に訴えていること。全世界の平和を願っている人たちが折り鶴を折っていること。核兵器を作ってしまった科学者たちが戦争をなくすためにいろいろな会議をしていることでした。

広島では、平和運動が平和公園内や路上のあちらこちらで行われていました。署名運動もありました。私たちはアメリカへの謝罪を求める署名をしました。

平和記念式典では、今年新たに5,221人の名簿を奉納しました。今までに原爆で亡くなった人は25万3,008人。原爆の恐ろしさを実感しました。式典に参加していたのは、ほとんどが中高生で、みんな表情はくもっていました。

被爆者の岡田さんにお話を聞きました。今では考えられないくらいの被害。中には「殺してくれー」と叫んでいる人もいたそうです。そして、岡田さんは「命を大切にしてほしい」と繰り返していました。「1つの命はゲームではなく、必要なものだから」と教えてくれました。「爆弾を飛行機で落とす世界はやめてほしい」と岡田さんの知り合いが作った「折り鶴を乗せた飛行機」を私たちにくださいました。

いろんなかたちの平和運動があるんだなあと思いました。何かあるものを求めて行うものや、参加した人に何かを感じてもらうもの。平和記念式典も被爆体験講話も平和運動の一部だと思いました。広島へ行くことで、みんなが原爆の問題を重く考えていることがあらためて分かりました。

私たちにできることは、折り鶴を自分が思っている平和への願いを込めて折って奉納すること。被爆者の方々に代わって、原爆の恐ろしさや広島で何があったのかをみんなに伝えること。世界が平和になってほしいという被爆者の方の気持ちを理解することです。

私は広島へ実際に行って、学んできたことを自分だけにとどめず、みんなに知ってもらえるように、機会あるごとに話していこうと思います。



原爆ドーム前で平和への気持ちを
あらたにする中学生
広島平和体験事業参加者
勝田  萌   伊藤 晴香
平山 咲綾   大村 友一
伊藤 裕哉   柴田 奈緒
新美 紘志   新海 結子
(敬称略)


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