広島で戦争の悲惨さを認識

被爆体験者 岡田さんを囲んで |
阿久比中学校の1年生8人が、8月5日と6日の2日間、広島平和体験事業に参加しました。
原爆被災都市広島で、核の怖さや戦争の悲惨さを認識し、平和の尊さや平和を守ることの大切さを学ぶことを目的に体験事業は催され、今年で14回目を数えます。中学生は自分たちでテーマを設けて、事前に戦争や平和について学習して広島平和体験事業にのぞみました。
広島平和記念資料館や原爆ドームなどの原爆関連施設の見学や被爆体験者との懇談を通して、戦争の悲惨さや命の大切さを学びました。
生徒たちは1年生全員が平和を祈念して作り上げた「千羽鶴」を平和記念公園に納め、8月6日には平和記念式典に参列し、原爆が投下された同じ時刻に黙とうをして、亡くなった多くの方々を追悼しました。
今回の広島での体験はレポートにまとめられ、校内で発表会が開かれる予定です。「『広島での様子』『戦争の恐ろしさ』『命の大切さ』など学んできたことを仲間に伝えたい」と生徒たちは意気込んでいました。
広島平和体験事業に参加した中学生に聞きました
- −皆さんが思う平和とは。
- 争いごとのない平等な世界だと思います。
- たくさんの人がお互いを分かり合い、思いやり、協力する社会だと思います。
- 毎日笑って生活できることです。
- 問題や苦しみがないことです。
- 戦争がなく、むだに命が奪われない世界を作ることだと思います。
- −広島平和体験事業を終えて。
- 平和記念資料館で、黒い雨が染み込んだ壁、抜け落ちた髪の毛、ケロイドの標本を見て、原爆の恐ろしさをあらためて感じました。
- 当時の写真や映像はあまりに悲惨で直視できませんでした。
- 崩れ落ちそうな原爆ドームの周りにはビルが立ち並び、年月の流れを感じました。
- 被爆者の方は原爆の恐ろしさ、命の大切さを私たちに切実に話してくれました。1人でも多くの人に伝えていくことが必要だと思いました。
- 今の幸せを再認識しました。無意味で恐ろしい戦争を自分たちの手でなくし、広島の悲劇を忘れてはいけないと思います。
- 原爆が地球から消え、二度と使われないでほしいです。
- 日本が核開発をしていないことは、素晴らしいことだと思います。
- 平和に暮らしていることが当たり前だと思っていましたが、広島を訪れて、自分たちだけが平和ならいいという考えではいけないと思うようになりました。
- クラスの仲間に原爆の恐ろしさを伝えたいと思います。
- 平和の尊さを世界中に伝え、核を世界からなくすように呼び掛けていかなければいけないと思いました。
- 原爆投下が遠い昔の出来事ではなく、消えない記憶の記録として、被爆した「街」があり、そのことを「国」で考え、海外へも伝えていかなければいけないと感じました。
- 阿久比町への提案ですが、中央公民館のロビーに千代紙をおいて「折り鶴」を折れる場所を設けてください。平和を含めて命の大切さを考えながら鶴を折ってもらうのはどうでしょうか。千羽鶴にして来年の1年生が広島へ届けてくれると思います。
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