久松家ゆかりの品々
今回は久松家ゆかりの品(町指定文化財)を紹介します。
久松家は戦国期に阿久比の坂部城に本拠を置きました。永正7(1510)年に没した久松定益(洞雲院を建立した人物)のころから動きを追うことができます。大野(常滑市)にあった佐治氏や緒川(東浦町)の水野氏と対立や和睦を繰り返しながら、戦国の世を生き抜こうとしました。水野忠政の娘於大の方(徳川家康の生母)は坂部城主久松俊勝のもとに嫁ぎます。坂部城は天正5(1577)年織田信長の家臣佐久間信盛の手勢により焼失しました。
久松家の菩提寺洞雲院(坂部)には久松家のゆかりの品が大切に保管されています。
涅槃図
(町指定文化財)
「永正三年五月表替」の裏書が現存しています。久松俊勝の祖父久松定益から寄進されたものです。 |
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蓮水鳥図
(町指定文化財)
平安時代から室町時代の唐画と呼ばれる渡来画です。作者不明。久松俊勝の父久松定義から寄進されたものです。 |
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十六羅漢図
(町指定文化財)
作者は室町時代の画家 吉山明兆で、永正7年(1510)に久松俊勝の父久松定義から寄進されたものです。 |
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