電灯の普及のはなし

吊りランプ |
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カンテラ |
明治11年東京で、日本に初めて電灯がともりました。この地方では名古屋が明治22年、知多半島では常滑線沿線で明治45年に電灯がともりました。
阿久比は大正3年、半田・亀崎・成岩・武豊と同じ時期に知多瓦斯株式会社によって送電が開始されました。
電灯に代わるまで、日常生活ではランプが使われていました。半田出身の童話作家新美南吉の作品『おじいさんのランプ』のモデルになった半田岩滑新田のランプ屋さんが、ランプを大八車に積んで「ランプ、ホヤ」と言いながら、阿久比にも行商に来ていたそうです。
初期のころの電灯は、暗い電球でしたが、ランプに比べれば驚くほどの明るさだったようです。ほとんどの家は電灯が1つだけでしたので、風呂場や便所には、まだランプやカンテラが使われていました。
『おじいさんのランプ』 新美南吉 作
〜ストーリー〜
物語は明治時代文明開化のころ、ランプ屋になった少年を通して、前半はランプの光が当時の人々に夢を与えた情景を、後半はランプが電灯という新しい道具に代わる時代の変化が書かれています。 |
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