最近、児童虐待による悲惨な事件が連日のようにテレビ・新聞などで報道されています。
本来、子どもたちは、家族や地域から温かく見守られ、健やかに成長していくことが約束されているはずです。しかし現実には、親から虐待を受け、心身に大きな傷を負った子どもたちがたくさんいます。
児童虐待は、家庭内の密室で行われるため発見しにくく、分かった時点ではすでに手遅れになっている事例が多く見られます。
児童福祉法と児童虐待防止法では、虐待の発見者は児童相談所や市町村に通告する義務が課せられています。
町では、家庭児童相談室を設置し、民生児童委員、保育園、保健センターなどの関係機関との連携によるネットワークの構築を進め、虐待の未然防止に努めています。
虐待による深刻な事態になる前に、警察官の積極的な関与も必要となることから、半田警察署とも日ごろから連携の強化に努めています。
虐待は早期発見が子どもの安全を守る「はじめの一歩」となります。
虐待をしてしまう家庭は、地域のなかで孤立していることが多く、身近に相談できる人が少ないようです。
子どもの安全を守るには、地域の理解と協力が不可欠です。
虐待の通告義務
児童福祉法、児童虐待防止法の改正により、虐待の発見者は、虐待が疑われる場合、確かな証拠がなくても児童相談所や市町村に通告する義務が課せられました。 |
「本当に虐待かどうかわからない」「告げ口しているようで気がひける」などの理由で、虐待に関する連絡や通告をためらうことがよくあります。
虐待かどうかの判断は、児童相談所などの専門家が決定します。連絡や通告はあくまで虐待を未然に防ぐための行為で、虐待の悲劇から、子どもや親を守るための行為です。
皆さんの周りで児童虐待と思われる事例がありましたら、被害が大きくなる前に通報してください。
- □問い合わせ先
- 阿久比町家庭児童相談室 TEL (48)2111 (直通)
- 知多児童相談センター TEL (22)3939
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