矢口地区
阿久比地区への引き渡しも無事終わる

町指定文化財の掛け軸を前に百万遍を唱和する各地区の同行 |
9月23日、矢口地区の矢口公民館で県指定無形民俗文化財阿久比谷虫供養が行われました。
虫供養は農民が田畑の虫を供養するために念仏を唱えたことが始まりで、「阿久比谷虫供養縁起記」によると、平安時代から続くとされ、現在では町内13地区の持ち回りで行われています。
当日供養場には大道場と8つの小屋が設けられました。その中には町指定文化財の12幅の掛け軸などが飾られ、鉦や太鼓の音が響いていました。
大道場では午後1時ごろから、各地区の同行約30人が2時間に渡り百万遍(念仏)を唱え、虫供養を行いました。

砂山を踏む幼児 |
大塔婆の前に敷かれた砂山を乳幼児に素足で踏ませると、かんの虫封じや、健やかに成長できるという言い伝えがあり、多くの家族連れが見られました。
夕方、供養場の小屋などが取り壊され、来年の当番に当たる阿久比地区への引き渡しが行われました。 |