広報 あぐい
2007.10.01
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あぐいぶらり旅
〜ふれあいマップを歩く(史跡めぐりコース 2)〜

シリーズ 阿久比を歩く 61

 

史跡めぐりコース
 
宮津の町並み


秋葉神社の参道入口に建つ常夜燈

第5チェックポイントの「二子塚古墳」からぶらり旅を再開。

二子塚古墳は古墳時代中期後半の前方後円墳で町の指定文化財になっている。本格的な発掘調査は行われていないとのこと。こんもりと盛り上がった2つの神秘的な丘。何が眠っているのか興味津々だ。

第6チェックポイントの「宮津の町並み」を歩く。狭い路地が多く、道はそれぞれの民家へと続く。昔なつかしい板塀の家並みが残る。車の通りも少なく、静かな雰囲気が漂う。首輪に鈴を付けた猫ならぬ犬が、短い足でチョコチョコと私たちの前を横切っていく。とてものどかだ。

町並みを通り抜け、東へ歩くと常夜燈を発見。その横の坂道は第7チェックポイント「秋葉神社」へと続く。坂道の石段を数えながら登っていく。「秋葉神社か、アキバ系ですよね」途中で友人がつまらないことをいうので、数えた石段の数を忘れてしまう。

「柳審城」と呼ばれる城があったと伝承が残る地に秋葉神社は建つ。ここから西側を望むと阿久比川を中心とした田園を眺めることができる。実りの秋。稲穂を付けた田は黄金色と黄緑色に、穂がこれからという田は緑色と3つの色をかもしだす田園は今の時期にしか見ることができない。一望できる景色も素晴らしいが、自然が作り出す色も見事だ。「アキバ系で言うと“萌え”かなあ」と友人がつぶやく。(漫画好きと聞いてはいたが友人は以外と“オタク”なのかもしれない)

第8チェックポイント「萩の常夜燈」を通過して、最後の第9チェックポイント「萩大山車鞘蔵(はぎおおやましゃさやぐら)」に到着。流れる汗をタオルでぬぐい、鞘蔵の前に座り込み休息を取る。

出発地点の東部小学校へと向かう。キンモクセイの木が民家の庭先に見える。花を咲かせ、秋風とともに、甘い香りを運ぶのも、間もなくのことだろう。「♪晴れわたる 空は青空 夢と希望と 白雲と♪」。友人が歌う。「今日の日にぴったりの詞だねえ。そのメロディーどこかで聞いたよなあ」と私が聞く。「我が母校、東部小校歌の第3番です」。史跡めぐりコースは友人の歌に始まり、歌で終わった。



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